4話
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「どうなってやがる」
ウルフルンは驚愕していた。
バッドエンド空間にいる人間は、自分自身の未来に絶望し、戦意どころか生きる意志さえも喪失させる事も可能だ。
仮に戦意を保てたとしても、この世界の人間では自分とアカンベーに勝てるわけが無い。向かって来たところを叩き潰し、さらなる絶望に落とし込めば、より良質なバッドエナジーを得ることができる。
むしろ、向かって来てくれた方が自分達にはありがたい。絶望した分だけ皇帝ピエーロ様の復活が早まるのだから……だが、
目の前の、アカンベーを圧倒する少年を見て、ウルフルンは自分の考えが間違っていたのかと思い始めていた。
「(…大した事は無いな)」
それが今現在、相手をしているアカンベーに対して、悟飯が抱いた感想だった。
確かに図体がでかいだけあって一撃の威力は高く、普通の人間が喰らえばひとたまりもない。そして、図体の割にスピードも悪くない……だが、それだけだ。
自分が今まで戦ってきた敵、ナッパ、ベジータ、ギニュー特戦隊、フリーザ、そして人造人間、それらに比べれば弱すぎる相手だ。
仮に、アカンベーの攻撃が直撃しても大したダメージも受けないだろう。
「そろそろ終わらせるぞ」
これ以上観察する必要はない、と結論づけた悟飯は次の一撃で終わらせる為、かめはめ波の構えをとったその時、自分かの後方で強い力を発動したのを感じた。
目を向けてみれば、十数メートル先にピンク色の光の柱が、天に向かって伸びていた
「何だこれは」
光は徐々に治まっていき、完全消え去った後そこには一人の少女が立っていた。
髪は三つ編みのツインテール、髪の色と服の色はピンク、頭には羽の付いたカチューシャを着けており、胸元には大きなピンク色のリボン、丈の短いスカートを着用し、ブーツはすそを折り返したひも付のロングブーツを履いている。
「……みゆき、か?」
「……すごい」
みゆきは悟飯とアカンベーの戦闘を見て、ありきたりだが、そんな言葉しか思い浮かばなかった。
アカンベーの攻撃は悟飯に一切当たらず、逆に悟飯の攻撃が当たるたびに、アカンベーは数十メートルは吹き飛ばされる。
「悟飯君って、何者なんだろう?……ひょっとして、世界の平和を守る為に現れたスーパーヒーローとか!?」
後で聞いてみよう、とみゆきは思った。
「もう大丈夫だよ、キャンディー。悪いオオカミさん達は、悟飯君がやつけてくれるから!!」
抱きしめているキャンディーを安心させようと、笑顔を浮かべながら言葉をかける。
しかし、キャンディーの表情は優れない。何か焦っている様にみゆきは感じた。
「どうしたの?キャンディー?」
怪訝思ったみゆきは、キャンディーに尋ねた。するとキャンディーは焦った様にみゆきの問い
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