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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第5話  魔女と呼ばれし少女、アーシアの悲しき過去
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魔女だ!何が試練だ!ふざけるんじゃねえよ!!!


「アーシアの何が悪い!悪魔を癒したから魔女だと!違う!悪魔すら平等に癒す本物の聖女様じゃねえか!それをよってたかって悪にしやがって……神だってそうだ、何故この子を救わない!こんなにも助けを求める子の声を何故聴いてやらない!」


 怒りが収まらなかった、この子を聖女に仕立て上げて利用した挙句あっさり切り捨てた教会の連中も誰よりも神を信じて祈り続けるアーシアに答えない神も……何もかもが許せなかった!


「アーシア、君はどうしたい?君の気持ちを聞かせてほしい。主も教会も関係なしにアーシアの本当の気持ちを!」
「わ、私は……」
「もしアーシアがそれでも神を信じているなら俺は何も言わない、堕天使達の元に帰っても構わない。でもアーシアがそうじゃないなら俺はアーシアの力になりたい!」


 俺はアーシアの手を握りながらそう答える。


「……どうしてそこまで私を」
「困った時はお互いさまだろ、それに俺はアーシアを友達だと思っている」
「友達……私がですか?」
「そうだ、アーシアはたった一回しか会っていない俺の為にあのクソ神父に立ち向かってくれたじゃないか、だから俺はアーシアを助けたい。友達として」


 アーシアは口元を手で押さえながら、先ほどよりも大きな涙を流す。だがそれは悲しそうには見えない、むしろ嬉しそうに見えた。


「…イッセーさん、私世間知らずです」
「そんなもの今から知っていけばいい、俺が教えてやる」
「…ドジでダメで泣き虫で、きっと迷惑をかけてしまいます」
「それがどうした、友達なら助け合うもんだろ」
「…本当に私と友達になってくれるんですか?」
「ああ、勿論。むしろこっちから頼みたいくらいだ。俺、まともな知り合いが少ししかいないからな」
「…イッセーさん!」


 アーシアは涙を流しながら俺にギュッと抱き着いてきた。


「嬉しいです!私…ずっと友達が欲しくて…寂しかったです!」
「そうだ、素直に自分の感情をぶつけてこい。俺が受け止めてやる」
「イッセーさん…」


 俺はアーシアの頭をゆっくりとなでる。散々裏切られ孤独な世界にいた少女の悲しみを少しでも和らげるように…


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


「すう…すう…」


 泣き疲れてしまったのかアーシアは眠ってしまった、俺はアーシアをベットに運ぶ。


「…さてと」
『堕天使の元に行くつもりか?』


 さっきまで黙っていたドライグが話しかけてきた。


「なんだ、ドライグ起きていたのか」
『俺も空気ぐらいは読むさ。そんなことより相棒、お前どうしたんだ?俺達は極力悪魔や堕天使には関わらないよう
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