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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第5話  魔女と呼ばれし少女、アーシアの悲しき過去
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…アーシア、腹減ってるのか?」
「はわわ!私ったらなんてはしたない!!」


 顔がもはや沸騰してると思うくらい真っ赤になったアーシアはブンブンと顔を振っている。


「はは、まあ少し待ってろ」


 俺は立ち上がり台所に向かう。そして作っていたスープを持ってきた。


「これは…?」
「簡単な野菜スープだ、アーシアは聖職者らしいから肉類は使わなかったが…良かったか?」
「いえ、心遣いありがとうございます」


 あまりそういった事に詳しくないから無難な物にしたがどうやらアーシアはお気にめしてくれたようだ。


「わあ…美味しそうです」


 スプーンでスープをすくいゆっくりと口に運ぶ。音を立てずに上品に飲む姿は綺麗だと思った。


「美味しい!色んな野菜の甘みとコンソメが口いっぱいに広がります!私、こんな美味しい物初めて食べました!」


 満面の笑みを浮かべてスープを飲むアーシアを見て思わず俺も笑みを浮かべてしまう。良かった、『コンソメオニオン』や『ネオトマト』などの野菜を気に入ってくれたみたいだ。



「ごちそうさまでした」
「おう、お粗末様」


 空になった皿を見てアーシアが満足してくれたことが良く分かった、作ってよかったぜ。


「本当にありがとうございます、イッセーさん。助けて頂いた上にこんな美味しい物まで…」
「だから気にするなって、困った時はお互い様だろ?」


 俺がそういうとアーシアは少し沈んだ表情を浮かべた。


「…イッセーさんって本当に優しい方ですね、こんな風に誰かに優しくしてもらったのは本当に久しぶりです」


 嬉しそうなのに悲しそう…アーシアはそんな複雑な表情を浮かべている。


「…アーシア、一つ聞いてもいいか?」
「何でしょうか?」
「なんで堕天使達と行動を共にしてるんだ?あのクソ神父を部下にするような奴だ、決してまともじゃないことくらい俺にも分かる。俺はアーシアのような優しい子があいつらの仲間だとは到底信じられないんだ。あいつらに脅されてるのか?」
「いえ違うんです、全部私が悪いんです…」


 アーシアは話してくれた、自分の力の事、聖女と呼ばれていたこと、悪魔を癒したこと、そのせいで魔女とされて教会を追放されたこと…


「………」
「…きっと、私の祈りが足りなかったんです。ほら、私ぬけている所がありますから。道だって分からないバカだから…」


 アーシアはポロポロと涙を流しながら話す。


「これは主が与えてくれた試練なんです。私がダメなシスターだから……こうやって修行の場を…」
「ふざけんなッ!!」
「イ、イッセーさん……?」


 もう我慢ができなかった!何が
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