暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第5話  魔女と呼ばれし少女、アーシアの悲しき過去
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side:イッセー


「はあ…はあ…良し。追手はいないな」
『堕天使の気配もない、逃げ切れたみたいだな』


 気絶したアーシアを連れて家に帰ってきた俺は辺りの匂いを嗅いで追手がいないか確認するがそれといった匂いはしない。ドライグも堕天使の気配を感じないことから無事に逃げ切れたようだ。


「ここにいればとりあえずは安全だな」
『いや、それはどうかな?』


 安堵していた俺にドライグが声をかけてくる、何かあるのか?


『さっきのイカれた神父は堕天使側の人間だ、奴が戻らなければ堕天使共は不穏に思い動き始めるはずだ。それにあの神父は生きている。奴がお前の事を話せば堕天使達はすぐにお前を探し始めるだろう、ここがバレるのも時間の問題だな』
「やっぱりそうだよな…さてどうするか…」


 ドライグの話を聞いて俺は今後どうするか考える。もし堕天使がこの家の事を嗅ぎつけたら問答無用で攻撃してくるだろう、そうなるとここに留まるのは危険だな。


 町を転々とするのも不味い、いっそ小猫ちゃんに頼んでグレモリー先輩に……いやそれも駄目だ、アーシアは堕天使側の人間だ、悪魔の彼女がアーシアに危害を加えないとかぎらない。小猫ちゃんは信用してるがグレモリー先輩達とは余り関わったことがないからな、信用しきれない。さてどうすれば…ん?そうだ!


「あるじゃないか。絶対にバレない場所が…」
『相棒?』


 俺は部屋の隅でケース入っている異次元七色チョウを見ていた。



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side:アーシア


「聖女様、どうかこの子をお助けください」
「聖女様、私の家内が重傷をおってしまいました、どうか奇跡の力で家内を助けてください」


何時からだったでしょうか、私が聖女と呼ばれるようになったのは…


 この世に生を受けた私は直に実の両親から捨てられました。捨てられた私は教会兼孤児院を運営していたシスターに拾われて育ててもらいました。貧しくも私を愛し育ててくれたシスターに出会わせてくれた主に感謝しながら幸せに生きていました。
 

 でも私が8歳の時運命は大きく変わりました。私には生まれた時から生物を癒す不思議な力が宿っていたのです、ある日町で事故にあって腕に大きな怪我をした子供を見かけた私は癒しの力でその子の怪我を治しました。人々は神の奇跡と驚き私を称えました。そして噂を聞いたカトリック教会の本部に連れて行かれ私は『聖女』と呼ばれるようになりました。
 

 突然の事に私は最初は驚いていました、ですが私の力で誰かの助けになれることが、必要とされることが何よりも嬉しかったんです。私はこの力を授けてくれた主に改めて感謝いた
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