光を齎(もたら)す者
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』
「そうか。たった今、神奈川海岸地域を住民を退避させたところだ」
『ご協力感謝します』
「ディラン支部長、君から直接3つの自衛隊と君の戦闘員に迎撃命令を通達して欲しい」
『わたしが全ての指揮を担当をしろ、と?』
「そうだ。あのバケモノに関しては、誰よりもお前が知っている。順当な判断だ」
『…わかりました。お任せください』
ディランを自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊、そしてディランの率いる日本支部I.S.B.I.Aの戦闘員に通達する間接的な方法で依頼。ディランは快く引き受けた。
「…そういえば、ルシファーという【天戎器】の方はどうなっている?」
『現在、湊島レミとの【天装】はうまくいっていますが、回数を重ねていくたびに湊島レミの負荷が増大し、継続時間が徐々に短縮されています』
「そうか…。わかった」
息を吐き、テレフォンの受話器を元通りに置いて通話を終了し、回転する椅子で後ろに回転し、ガラスの向こうにある都会を見渡した。
「我々は、まるで禁断の果実に手を出してしまったアダムとイヴのようだな」
数時間後、ニーズ・ヘッグは高度を下げ、日本の経済水域内に入り、領海に差し掛かろうとしている。
「来たぞ! 撃て!」
相模湾の砂浜に設置されたミサイルが自衛隊の指示で連続で発射される。
だが、ニーズヘッグの運動性能で簡単に避けられてしまう。
「もっとだ!」
更に数を倍にして発射した。すると、ニーズ・ヘッグが止まり、口から炎が溢れて、そのまま咆哮として向かってくる複数のミサイルを薙ぎ払うように放射した。
ミサイルはすべて爆破して落とされた。
爆炎が消えた後、日本から航空自衛隊の5機の戦闘機がニーズ・ヘッグを捉える。
《全機! ミサイル、発射!》
通信回線で隊長機が命令を出し、一斉にミサイルで撃ち、空中戦争に変化する。
ニーズ・ヘッグは、ミサイルに突進し、ミサイルをひらりとかわした。その後、1機の戦闘機に強靭な爪で鉄の翼を引き裂く。
《うわぁぁッ!》
右翼に直撃した戦闘機は大破し、煙をまきながら螺旋を描くように落下していく。パイロットは無事だが、戦闘機は爆散してしまった。
《体勢を立て直せ! フォーメーション・ガンマ!》
《《《ラジャー!》》》
4機になった戦闘機が四角形になるようにニーズ・ヘッグを囲む。
《今だ! 追尾ミサイル、発射!》
そして一斉に追尾ミサイルを発射する。ニーズ・ヘッグは急上昇してかわすが、追尾ミサイルが後を追う。
翼を数回羽ばたかしてスピードを上げ、ミサイルから遠ざけようとする。ミサイルも追いついてはいるが、スピードがニーズ・ヘッグより遅い。ある程度距離が離れたところで、巨大な口から火炎
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