暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1282話
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たブリッツか? あれは一応盾があるけど、武器との複合ユニットとなっているから、こちらも純粋な盾とは呼べないしな。
 ああ、でもニーズヘッグの場合はバインダーが盾と言えるか。
 いや、そもそもPS装甲を発展させたT-LINKフレームで機体の全てを作られているのを考えると、寧ろニーズヘッグそのものが盾だという認識でもいいのか?
 そんな風に考えている間にも四方八方から飛んでくる攻撃を回避しながらエステバリスの方へと向かって突っ込んで行く。
 俺を包囲するように展開した。それはいい。だが、そうなると俺がその攻撃を回避してエステバリスの1機へと向かって突っ込んでいけば、それは各個撃破のピンチとなる。
 まず最初に向かったエステバリスは動きの悪いテンカワのものと思われる機体……ではなく、ヒカルの機体。
 当然だろう。折角各個撃破するんだから、狙うは1人だけ技量の劣るテンカワじゃなく、きちんとパイロットとしての訓練を積んでいる三人組の方だろう。
 ヤマダは問題外として、この3人は純粋にパイロットの技量を考えるとかなりのものだ。
 それが連携して攻撃してくるんだから、早めにそれを潰しておくのに越した事はない。
 で、その中で最初にヒカルを狙ったのは、この3人の中で最も厄介なのがヒカルだからだ。
 リョーコは近接戦闘を得意としており、イズミは遠距離射撃を得意としている。
 勿論そのどちらかしか出来ないって訳じゃなく、ある程度全てをこなす事は出来るが……ヒカルは近接戦闘、遠距離射撃の両方を高いレベルでそつなくこなす。
 近接戦闘ではリョーコに敵わず、遠距離射撃ではイズミに敵わない。けど、二人の苦手とする方の攻撃方法に関してはより高い技量を持つ。
 そんな訳で真っ先にヒカル機へと向かい……

『わーっ、ちょっとちょっと、あたしに来るの!?』

 そんな悲鳴を上げつつ、俺から距離を取って撃ってくるラピットライフルの射撃を潜り抜けてビームサーベルを一閃。ビームの刃がエステバリスを両断……は模擬戦だからしないが、命中した時点で撃墜判定。
 それを確認するまでもなく、エナジーウィングを使った急速な――普通のパイロットならGで大怪我確定の速度――方向転換をし、肩からミサイルを発射。
 そのミサイルは暫く進むとそこから更に小型のミサイルを無数に吐き出す。
 そうして雨霰と降り注ぐミサイルに……あ、こっちとの距離を縮めていたテンカワ機に命中して撃墜判定だ。
 ミサイルの雨を潜り抜けて接近してきたリョーコだったが、次の瞬間にはエナジーウィングの刃状のエネルギーの雨が降り注ぎ、こちらも撃墜。
 最後に残ったイズミ機はラピットライフルを撃ってくるが、ミロンガの動きにはついてこれずに懐まで潜り込まれ……ゼロ距離からビームマシンガンの連射をくらって撃墜判定。
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