機動戦艦ナデシコ
1282話
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このダイゴウジ・ガイの力を見せてやるからな! テンカワ、お前もしっかりとその力を見せつけろよ! コックだって話は今は忘れろ! 男のパイロットとして、あの3人に負ける訳にはいかねえぞ!』
『あー……うん。分かった。取りあえず今日はこっちに行ってこいってホウメイさんに言われてるし、今日はこっちに付き合うよ。それに……』
チラリ、とテンカワの視線がどこかへと向けられる。
その視線の先にいるのが誰なのかってのは、考えるまでもない。
テンカワが憧れているエリナだろう。
……艦長との関係がどうなっているのか、ちょっと気になるんだが。
今日の模擬戦の件でも、艦長とエリナは色々やりあったって話だし。
エリナの方にその気はないんだろうが、艦長にとってエリナは自分の好きな相手を誘惑しているような相手だしな。
そんな艦長にとって、エリナというのは絶対に気を許せない相手なんだろう。
「ま、他の目がないなら、俺も思う存分ミロンガ改を動かす事が出来るしな。……模擬戦用にミサイルの弾頭も専用の物にしてもらったし」
以前提案があったように、ウリバタケ主導のチームによりサツキミドリ2号でミサイル弾頭の開発が行われている。
今回使用する弾頭は、そのテストケースのうちの何種類かだ。
……何だか微妙に嫌な予感がするのは、きっと俺の気のせいではないだろう。
ウリバタケがどんな弾頭を作ったのか、当然使用するのは俺なので詳細は聞いているが、結構嫌らしい武器になっている……のはいいんだが、それがきちんと動くのかどうかは微妙だ。
サツキミドリ2号に戻ったら感想を聞かせろとか言ってたけど、その感想が怒声にならない事を祈るしかない。
ともあれそんな風に会話をしている間にもシャトルは進み続け、やがてネルガルが借り切った宙域へと到着する。
『さて、じゃあこれから模擬戦を始めるわよ。アクセルの要望で、この模擬戦は1対5。当然1がアクセルのミロンガ改で、5はエステバリスね。言うまでもないけど、この模擬戦のデータはこっちでしっかりと記録しているから、撃墜判定したのにそのまま戦闘を続けないように。……特にヤマダ。あんたの事よ』
エリナが念を押す理由は、数日前の件が原因だろう。
ナデシコ所属のエステバリス部隊5人が訓練をしたんだが、その時の模擬戦でヤマダにイズミの撃った弾が命中し、撃墜判定が出たにも関わらず戦闘を続けようとしたのだ。
ヤマダ曰く、『正義のヒーローがこの程度で撃破される訳がない。根性があれば復活出来る』らしい。
うん、まぁ、ヤマダが好きなゲキガンガーとかならそれも可能かもしれないが、さすがに模擬戦でそれをやっちゃ駄目だろう。
結局オモイカネの方で撃墜判定として機体を止めたらしいが、ヤマダはそれに不満タラタラだったら
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