暁 〜小説投稿サイト〜
幻想入りした一人の変態紳士のお話
第1章
第4話 女子力が高かったりする
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
結局一睡も出来なかった暁は朝の6時ぐらいに布団から抜け出し、外にでて柔軟体操をするのだった。身体を伸ばしている時に(飯でも作るかぁ…)
と思ったらしく竹やぶから自分ぐらいの大きさの笹を持ってきて簡易釣竿を作ったのだ。何故にこんなに器用なのかは過去にボーイスカウトを習っていたらしく紐の知識や簡単なサバイバルテクを身につけていたのだ。餌は現地調達をし針は中ぐらいのS字フックを使った。暁は(そう簡単に釣れないだろ)と思っていたがポンポンと釣れたので拍子抜けだった。釣りを全くしないスポットは魚の警戒心が弱まるのだろう。でも、それが本当だったとしたら何故ここで釣りがされないのだろう?と思い振り返ると自分が居る場所を思い出した。

彼方「そういえば、妖怪の山だったな…」

暁は魚を4匹釣り、2匹は腸を取り出し開きにしもう2匹は朝食用にするのであった。

暁は魚を釣るのが好きだった為魚の美味しい食べ方などを熟知していた。

彼方「なるべくなら幻想郷に無いような食いモンを作りてぇな…」

考えた末に思いついたのは南蛮漬けだった。

彼方「(これなら珍しいし酢が油を分散させてくれるから朝からでも重くないし、何より健康的だな!俺天才!)」

南蛮漬けを作るのに必要な野菜をスライスする音に布団にくるまっていた河童が目を覚ます。

にとり「めいゆー…何してるんだい?」

彼方「あ、おはよう。台所と冷蔵庫の材料使わせて貰ってるぞ」

にとり「別にいいけど…めいゆーは料理出来たんだね」

彼方「まぁね、別に料理全般出来るわけじゃないけど魚料理だけならそこら辺の奴等には負けない自信があるぜよ」

彼方「ああ、そうだ。きゅうり使ってもいい?」

にとり「!!?めいゆー!どうゆう事だい!?私のきゅうりちゃんをどうする気だい!?」

彼方「(きゅうりちゃん…?)」

彼方「いや、今南蛮漬けってやつを作っていてな。トッピングにきゅうりの漬物的なやつが必要なんだよ。これを入れるとかなり旨くなるなるんだが…」

にとり「きゅうりの漬物をトッピングか…本当に美味しいの?」

信じきれてないにとりは不安を隠せない様だ。

彼方「大丈夫!きゅうりの食感と匂いは残すから!Believe me!」

にとり「う〜ん…めいゆーがそこまで言うなら…けど、不味かったら承知しないよ…」ブスー

にとりを説得し無事南蛮漬けが出来上がった。玉ねぎと人参を薄くスライスしじっくり酢で漬け込む。きゅうりだけはにとりの希望通り本来の味と香りを残す為に浅漬けにした。そして、油でじっくり揚げた川魚を皿にのせその上から野菜を酢ごと盛り付ける。これは、素晴らしい出来だと思った暁は余裕の笑みでにとりがいたちゃぶ台に持っていく。

にとり「ほほぅ、これが
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ