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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第七話 天流
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用いた魔法。
魔力変換資質。
魔法はいくつもの術的プロセス、術的プログラムによって構成されたもので、その処理を行うのがデバイスが持つ最もな存在理由とされている。
そしてその流れを踏むことで、魔力を自然現象に変換させることができる。
それを『魔力変換』。
上級魔導師であれば大抵の者が使え、実戦で用いる光景は珍しくない。
だが、稀にそのいくつもの段階を踏まず、直接的に自然現象に変換させる資質を持つ者がいる。
それを『魔力変換資質』と呼び、使える魔導師は天才とまで称されるほどの能力だ。
魔法が存在しない世界で出会った魔法の才能を持つ少女達。
小伊坂 黒鐘は海鳴に来て、同世代の天才を二人と出会ったことになる。
そこから割り出される答え――――
「アマネ……俺、平穏な日常を送れそうもないね」
《同感です》
彼とアマネは二人揃ってため息を漏らす。
今の瞬間まで、ジュエルシードを集めれば終われる話しだと思っていた。
だけど、黒鐘以外の魔導師まで介入してきた。
ジュエルシードを中心に、海鳴で何かが起きようとしている。
それを理解した黒鐘は改めて、目の前の少女を見つめる。
彼女は動かない状態が最も危険だと判断したのか、高速移動魔法を用い、不規則な軌道を描きながらこちらに迫っていた。
速度はかなり高いにも関わらず、カーブの動作のキレが良い。
恐らく、高い才能を持ちながらも必死に努力してきたのだろう。
ジュエルシードのためだけに?
いや、たったそれだけに人生を費やせる『何か』が存在するはずだ。
黒鐘の中でその何かに、強い興味がでた。
「アマネ、久しぶりに本気を出すぞ」
《ええ。 では、指示を》
「ああ」
黒鐘は空中にて直立の体勢を取り、命令した。
「天黒羽、ソードスタイル」
《了解。 ソードスタイル、セットアップ》
起動と同時に、黒鐘の周囲を漆黒の魔力が覆う。
それはデバイス起動時、バリアジャケットに着替える瞬間と同じものだった。
黒き世界で、黒鐘が身につけていたマントは同色ながら、枝垂れ桜の柄が入った羽織りに変化する。
そして右手に持っていた拳銃も黒の中で変化し、左腰で刀となり、鞘に収まった姿になる。
二つの変化を終えた所で黒き世界は消え、皆が彼の変化に注目する。
銃を使う洋装の魔導師から、刀を使う和服の武士へ。
迫る雷の少女に対して黒鐘は鞘に入れ腰に納めた刀を、刃を下にして腰を低く構え、迎え撃つ。
「
天流
(
てんりゅう
)
・
第壱翔
(
だいいっしょう
)
――――」
迫る少女は鎌を振り上げ、全身を回転させ
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