第2章 VS武偵殺し
6.終わりの始まり
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局お前も才能があるやつにすがるんだな!」
「………。ま、今回は、な」
正直俺自身も頑張ったと思うが、ダメなのだろうか。
下唇を噛む武偵殺し。相当悔しいのだろう。そこに平賀が呼びかけていた。
『あや、そこにいるのは武偵殺しなのだ?』
「ああ、目の前にいる」
『あやー、なら速攻逃げることをお勧めするのだ!いま色々なところに呼びかけてそっちに来てもらえるように手配したのだ!もうすぐしたら怖い人たちが襲ってくるのだ!!』
「………そうね。今回はこのまま帰るわ。嘘じゃなさそうだし」
「いいのか逃して」
『岡崎くんが足止めできるならしておいて欲しいのだ』
「無理…じゃないが難しいな」
ついいつもの癖で無理だと言ってしまいそうになった。危ない危ない。
これ以上どうやってこいつを、足止めしろと?
「岡崎修一。今度またあんたを殺しに来るから、その時を楽しみにしててね?」
「お前なぁ俺Eランクだっつってんだろ。もうお前来ても勝てる気しねーっての。やめてください、本気で」
「あら?アリアの次くらいに面白い人材だって思うわよ?前に言ったあの言葉、忘れないでね?」
そう言うと、彼女は倉庫から立ち去っていった。どうやらもうこのセグウェイもどき達もいらないらしい。
『なにをお願いしたのだ?』
「ん?ここ生き残ったらあいつ俺の彼女にするって話」
『あ、あやー!?どうしてそんな話をテロリストと話せるのだ!?』
「ま、色々あったんだよ。………というか…すまん、………もう、無理」
俺は武偵殺しが完全にいなくなったのを確認した後、思いっきり頭から倒れた。
激痛とくらむ視界に対抗するのも限界だ。もうこれ以上はなにもできない。
『ちょ、岡崎くん!?大丈夫なのだ!?岡崎くん、岡崎くん!』
電話越しに俺の名前を呼ぶ声が聞こえる中、俺は少しずつ意識を失っていった。
『くふ、なるほどね。思った通り面白かったよ岡崎修一。ーーお前がもしあたしの正体に気づいた時、その時はー』
「…」
目を覚ますと見知らぬ天井が見えた。そしてその後に香る薬剤の臭い。どうやら病院のようだ。横の台に乗っている時計で日付を確認すると、どうやら1日寝て過ごしていたようだ。
「あー、生き残れたね」
正直奇跡だと思う。Eランク武偵が100機のセグウェイに対して勝った、とは言えないがとりあえず痛み分けにできた時点で十分だろう。そう思うものの、問題だけが二つほど残ってしまった。
それは
「あ、しゅーちゃん、やっほー?」
ガラガラと扉を開けて入ってきたのは、理子だった。手にはお菓子類を持っている。わざわざ見舞いに来てくれたのか
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