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サイカイのやりかた #毎週投稿
第2章 VS武偵殺し
6.終わりの始まり
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線もフラフラしている状況では仕方なかったのだが。

「…ま、少なすぎてそれも難しいんだけどな」

顔を少しずつ上に上げ、目の前にいる女の顔を見る。

黒い髪を腰まで伸ばした美人の女がそこでくすくすと笑って立っていた。俺の記憶の中にこんなやつはいない。恐らくは…。

「おまえが、武偵殺し、か?」

「ま、そう呼ばれるのは嫌いだけど、あんたが知ってる名前ならそれで合ってるわ」

髪をかきあげながらそう言う武偵殺し。

「そっか。あいつじゃ、無かったんだな。………よかった」

「あら?あんたの仲間に武偵殺し疑惑のかかった人でもいたの?」

「あいつは仲間ではないんだが、まあ友達、かな?違うとは思っていたが、本当に違ってたら嬉しいもんなんだよ」

「あれ?じゃあもしかして、その子の疑い晴らすためにこんなとこ来たって感じ?」

なぜかちょっとワクワクしている様子の武偵殺しがそんなことを言ってくる


「あ?」

なに勘違いしてんだこいつ

「あれ?違うの?」

本当にきょとんとしている武偵殺しに俺は胸を張って伝えてやった。

「あのな、この依頼よこしてきたのその友達なんだよ。もし仮にだ、そいつ自身が俺を殺すためにそんなことしてきたんなら

ーー30万なんてウソってことじゃねぇか!!

そんなの酷いだろ!いじめにしても限度があるぞコラ…ってことでその線は俺の中から消してるわけ。あいつは武偵殺しじゃない」

いやいや!と体をコネらせようとして激痛で動かせずにプルプル震えてしまう。本気でそれはない!絶対ないわ!!

「…くふ?そっかそっか。結局金なんだね、修一は」

「まあな。金が優先度第一位だ」

「クズ」

「人を殺したお前には言われたくない」

武偵殺しとついてる以上、武偵を1人や2人殺していてもおかしくはない。そう思って返すと…

「あら?あたし、誰も殺してないけど?あの船強奪でもね」

「あ、そなの?」

「そうよ。もう一回よく調べてみてよ。そしたらあたしのこともうちょっとわかってくれるでしょ?もちろん、生きて帰れたら、だけどね」

武偵殺しが片手を挙げると、俺の後ろに残りの25機が姿を現した。そしてさらにゾロゾロとどこに隠れていたのかさらに多くのセグウェイが俺を囲い込む。その全てが瀕死の俺を狙っていた。

「生きて帰れたら、ね。帰す気ないだろうが」

「まあ半分そうね。あと半分はあんたの腕を期待してるわ」

「その腕ももうひとつ使い物にならねぇけどな」

軽口を叩いてるが、絶望的な状況に変わりはない。俺に秘めたる才能なんてのはないし、持っているもので使えそうなのはマシンガンとスーパーボールくらいか。

………だが、あとひとつ、
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