第2章 VS武偵殺し
6.終わりの始まり
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のもつ可能性を押しとどめるよくない言葉。私の前では二度と言わないこと!そんなこと言ってるから強くなれないの!まだ諦めるのは早いわよ!男だったらもっと本腰入れて頑張りなさい!!」
初めて会った。会ってまだ15分ほどしか経っていなかった。まだ他人と呼んでも全く問題ないくらいの関係だった。
なのに、
そいつの、言葉が
俺の考えを180度ぐるっと反転させた。
「………!」
ガッと近くのセグウェイ2機に装着された銃器を持つとそれを思いっきり引っ張り、セグウェイから取り外す。そしてそのまま2つをぶっ放しながら残りの10メートル目指して、セグウェイの荒波に飛び込んだ。
もちろんその間、敵もただ突っ立ているわけではない。俺目掛けて何十機ものセグウェイが発砲する。そのほとんどが俺の体にまたは制服に突き刺さる。防弾制服が破れた部分にはそのまま弾が貫通し俺の肉を引き裂く。目が充血で真っ赤に染まり、体はもう限界をとうに超えてる。
それでも
「……………!!」
俺はただ前だけを向いて弾が無くなれば次のセグウェイから奪い取りまた乱射し、乱射し、乱射をただ繰り返しながら突き進む。もう俺の意識は途切れてると言っていい。すでにもう痛みすら感じることはなかった。
ただ、
でも、
それでも
「あいつにまだ、礼もなにも言ねぇんだ!こんなところで死ねるか!諦めてたまるかってんだよ!」
無理じゃ、ない。
動ける。
無理じゃ、ないんだ………!
気づくと俺は、なにかの機材の上で寝転がっていた。一体どうなった?敵は?武偵殺しは?俺は、生きてる、のか??
「…っ!!」
体を起こそうとすると、激しい痛みに襲われた。血が俺の体中から出ているのがわかる。
近くにはセグウェイから取ったマシンガンが二丁。どうやら本当にあの難関を乗り切れたようだ。
生きている。
俺はまだ、あいつに礼を言うことができる。
だが、もう1つ
『障害物!回避不可!回避不可!』
現状を確認する。五体満足ではあるが右手と左足にそれぞれ一発。他にもかすった傷が数十個ほどだ。だが、これは不幸中の幸いってやつだろう。頭の傷は全て致命傷にはなっていない。擦り傷程度だ。
だがそれでも動かそうとするだけで激痛が走る。もう動かずこのままの状態で寝ていたいほどだ。
だが、まだ終わっていない。
こいつらを全機倒すか、気付かれずにこの倉庫を抜け出さないと終わらない。
「やるか…っ!!」
ぐっと力を入れ立ち上がると先の方で光るなにかをを見つけた。
「なんだ、これ?」
近づいて見てみると血に染まった携
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