第2章 VS武偵殺し
6.終わりの始まり
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のだ)に理子が引きつつ
「だ、大丈夫だってしゅうちゃん。理子も責任とって半分支払うから、えっと、25万。だからしゅうちゃんの元にお金入ってくるよ!」
「……命懸けで働いて…五万。割にあわねぇ…」
ズーンと本気で落ち込む俺に、理子がまたトッポを押し込んでくる。
「まあその、どんまい?」
「…くっそあの武偵殺しが!今度会ったら本気で捕まえてやる!んで、今回の金払わせてやる!」
「あ、武偵殺しに会ったんだよね!どんな人だった??」
理子が続けざまにトッポを俺の口に押し込みつつ、そんなことを聞いてくる。…トッポうめぇ
「黒髪ロングの超美人だったな。あ、俺が生き残ったら付き合ってくれるらしいぜ」
「え、しゅうちゃん、浮気??理子というものがありながらー!」
「もともと付き合ってないから」
「えー理子は付き合ってるつもりだったけどなぁ」
「…ちょっと嬉しくなったからそのネタやめなさい。ツッコミずらくなる」
モジモジしながらそんなこと言わないでくれ。本気にしちまうだろうが。
理子はぺろっと舌を出すと…
「さってと、理子そろそろ行くからね!明日の準備もあるし!」
理子は食べ終わったトッポを捨て、くるりと一回転すると俺の方にピースして、外に行こうとする。
……さて。
「…なぁ理子」
俺は理子との会話中に頭の片隅で考えていた。というか、いま少しだけ確信できた気がする。
聞いてみるかどうかずっと悩んでいたんだ。
聞かないほうがいい、理子は理子のまま、お互い軽く冗談を言えるような関係のままのほうがいいの、かもしれない。
でも
「なぁに?あ、寂しくなっちゃった?ごめんね、理子はしゅうちゃんだけの理子りんじゃないの、暇なときに来てあげるから」
「そうじゃねーよ。最後に変な確認するけど…」
俺は一拍おいて、振り返る理子に告げた。
「お前が武偵殺しってこと、ないよな?」
俺がそう聞くと、理子は少しびっくりした表情をした後下を向き、
しばらくした後
「くふ?」
ニッコリと不気味に微笑んだ。
【第2章 「VS武偵殺し」 終】
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