第2章 VS武偵殺し
6.終わりの始まり
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ってくれてもいいならな」
「わかったわ。でもちゃんと最後まで聞くわよ」
「……。」
そうして俺はそのピンクツインテに中学の俺の話とそれからの一年間を話した。
初めて会ったからだろうか、プライドとか捨てて、俺の残念なところまで全て話した。
きっと面白くもなくつまらなかっただろう。それでもピンクツインテは最後まで俺の話しを聞いてくれた。
素直に、嬉しかった。俺の話しをこれだけ聞いてくれるのは時々電話するリサくらいのもんだったからな。でもあいつにはこんなことは言えない。あいつにとって、俺はまだ最強なんだから。
「ーで、俺は期末試験でもEもらって全くダメだって証明されたわけだ。俺はもう、無理なんだよ。いくら努力して、強襲科の辛い訓練を続けても、全然成果が出やしない。・・他の奴らより2倍3倍は絶対に努力してるはずなのに!それでもなんであいつらのほうがランク上なんだ!?ズルいじゃねぇか酷いじゃねぇか!!才能ってのはそこまで人をバカにできんのかよ!!」
俺はピンクツインテのことも忘れるくらいに全てを吐き出した。俺の嫌な部分、恨み、妬み、その全てを吐き出した。ピンクツインテの顔を見ていないが恐らく変な奴の話聞いちまったなって顔してるんだろうな。
「ーーあんたの気持ち、少しわかるわ」
そう、告げてきた。
「あたしもね、あんたと同じよ。貴族に生まれたのにその遺伝子は全く受け継がれてなかったって言われてるの。あたしも才能なんてなかったのよ」
「…じゃあ、お前もEランクだったりするのか?」
「いいえ、Sランクよ。強襲科のね」
バッと俺はそのピンクツインテを見た。なに言ってんだこいつ。
Sランクってのは、なるのに努力と才能が必要なAランク10人分の力を持った最高のランクだぞ!?
そんなやつが才能がないだと??
俺の中でプツンと何かが切れる音がした。
「ふざけんな!Sランクのくせに才能がないだと!?才能があるくせにないって言えばかっこいいとか思ってんのか!?それは本当に才能がない奴に対しての嫌味にしか聞こえねぇぞ!!このバカ!」
「うるっさいわね!!そう思うのはあんたがただ逃げてるだけだからじゃないの!!」
「はぁ!?」
俺が思わず立ち上がると、ピンクツインテもベンチの上に立ち俺の胸ぐらをつかむ。
「さっきから話聞いてたら!才能がないから無理だ、力がないから無理だ、無理無理無理無理ばっかり!!そんなこと言ってる奴が上になれるわけないじゃない!!そこに才能なんて関係ないわ!!」
そう言うとピンクツインテは俺を軽く突き飛ばし、俺の目をまっすぐ見てこう言った。
「いい?よく聞きなさいよ。私は嫌いな言葉が三つあるわ。無理、つかれた、めんどくさい。この三つは人間
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