第2章 VS武偵殺し
5.EランクのサイカイVS武偵殺し
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ェイの一斉射撃が倉庫内の音を全てかき消した。後ろの壁に次々と穴が開いていく。階段も原型を徐々になくしていき最終的には大音量を立てながら壊れていった。
5分ほど経って、ようやく発砲音が止まった。少しずつ砂煙が晴れはじめ、先頭にいたセグウェイたちが俺の生死を確認するために階段付近に集まっていた。他のセグウェイも銃口をそちらに向けている。
そして
「・・・たくあの、ピンクツインテ・・無茶させやがって・・ここから帰れたら1000円はおごってもらうからな・・・」
並んでいるセグウェイの一番左端、二階で今も燃えている部屋のすぐ近くにいたセグウェイもどきを思いっきり蹴飛ばしその近くにいたセグウェイをも巻き込まれ横転する。
ガッシャガシャン!!と音を立て巻き込み事故を起こしているセグウェイどもにいい気味だと吐き捨てる。
服はボロボロながらも、俺は五体満足で地面に立っていた。
一斉射撃のその一寸前に、階段の踊り場と下に下る階段の隙間に無理やり体を入れ込み下の一階の隅に逃げ込むことで、何とか一斉射撃を逃れることに成功した。・・まあ実際、数十発はもらってるので完全に成功とはいえないが。
だが、生きている。
生きている!
俺はセグウェイどもに向けて大声で叫んだ。
「いいか武偵殺し!!俺はもう諦めないからな!なんのとりえもねーし、なんの才能もないが!お前らにだけは勝ってやる!!あと発砲はちゃんと狙って撃ちなさい!!修理費と弾がもったいないだろうが!!」
どうしても言ってやりたかった。前々から思っていた。武偵殺しの奴は資源を大事にしない。それは俺の生活に対する侮辱と受け取っていいだろう。
言いたいことを言い終えた俺はすぐに次の行動に移った。
俺にはもう一つ成功したことがある。階段の下。つまり上の部屋の真下に、地下へと続く階段を見つけたのだ。これならまだ逃げ切れるかもしれない!
100機のセグウェイがこちらに銃口を向ける前に俺はその地下への階段を全速力で駆け下りた。
「・・・・はぁ・・はぁ・・」
地下に入ると入り組んだ道がいくつもあった。そして何に使うのかも分からない機械やらタンクやらが多くある。俺はその陰で身を潜めつつ、息を整える。
あれだけドヤ顔を吹いたはいいが、いかんせん、何も考えていない。ただ、あのピンクツインテの言葉には嘘をつきたくない、そう思っての行動だった。
たくよーほんとにあの女は俺に変な影響を与えてくれちゃってさ
「しかしどうする・・」
相手は100機。しかもそれぞれが独立して動く兵器だ。対して俺は一人。この地下の道も把握しているわけじゃないから、もう一度あの大広間に
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