第2章 VS武偵殺し
5.EランクのサイカイVS武偵殺し
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何度も心の中で金額を唱えながら、そっと扉を背に開いた部分から中を覗き見る。
一室すべてに機械が張り巡らされており、そこで機械が何か作業をしている。人の影はないし、俺のいる扉の対角線上にあるもう一つの扉からも人の来る気配はなかった。・・・機械に乗っているあれは、缶詰、だろうか。コンベアから流れてくる空き缶の中にはなにかフルーツのようなものが入っており、その蓋を閉めているようだ。
なるほど、ここは缶詰を作る倉庫ってことか・・たしかありゃあ液体窒素を缶の中に重鎮する作業、だったかな。たしかサラがそんなことをドヤ顔で言ってた気がする。あいつ変な知識ばっかあるからなあ。
つまりあれか、ここは缶詰製造倉庫。ただそれだけの場所で、武偵殺しのアジトとかじゃない。そういうことだな。
「なんだよ・・理子も脅かせやがってさ」
そうわかった瞬間緊張の解けた俺は小型銃をホルスターに戻し来た道を戻ろうとと後ろを向いた
その時
『侵入者発見!!侵入者発見!!死んで下さりやがれです!!死んで下さりやがれです!』
「・・・うそだろ」
後ろで甲高い音を出しながらそんなことを叫ぶのは昨日のセグウェイ機一機だった。・・・気を抜いた瞬間にこれだよ。ちきしょう。
そう思いながらもダッと空き缶製造室に飛び込んだ。その瞬間通路からダダダダダダッ!!!と爆音が聞こえる。
「くっそ!!なにがデマ率高いだよ!!ものほんのアジトじゃねえか!!」
部屋をゴロゴロと転がり機械の影に隠れ、拳銃を構えた時、扉の前にセグウェイがこちらに狙いを定める。
コレマジでやばいぞ!
そう思った瞬間、大音量の発砲音が耳に響く。機械に対して発砲しているようだが。俺の場所へ弾が来るのも時間の問題だ。
マジでマズイ。前は考える暇があったから何とかなったが今は・・!!
その時、マシンガンから放たれた一撃が缶詰製造機の電力版に当たり爆発した。
ドオッ!!!っと爆風をまき散らしながら荒れ狂う部屋を俺は何もすることができずただ風に押されゴロゴロと転がってしまう。
そしてその体が先ほどとは反対側のドアにぶち当たり、その先の階段をゴロゴロと転がっていく。
階段の曲がり角地点で強く体を打ち付け、ようやく止まることができた。
「痛つつ・・・」
痛む体を無理に動かし、先ほどの部屋を見ると、壊された機械が燃え上がり部屋全体を炎が包み込んでいた。あ、あぶねぇ、あのまま仮にドアから出られないと死んでたぞ。でも生きていた。それは素直にうれしい。だが俺の任務はここが武偵殺しのアジトかどうか調べることだけだ。別に壊滅させろとは言われていない。来た道には戻れないが出口から逃げ切れればーー
と、
『『『侵入侵
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