第2章 VS武偵殺し
5.EランクのサイカイVS武偵殺し
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「でっか」
俺が理子の言われたとおりに進んだ先にあったのはかなり大きめの倉庫だった。近くに漁船多く置いてあるここは港の中でもかなり大きな部類にはいるらしい。そのため同じ大きさの倉庫がいくつも存在している。倉庫と言っても一つが体育館ほどの大きさの倉庫だ。いったい何をそんなに入れるものがあるのか。高校生の俺には想像もつかない。「缶飲料製造」と書かれた倉庫が今回の目的地だったのだが、さて、こんなムズイ任務を受けたのは初めてで、まず最初にどうすればいいのか全く分からなかった。正面から入って大丈夫なのか?いやでもな。もし本当に武偵殺しが使ってたら俺一瞬で死ぬじゃん。
どおしたもんか。
とりあえず倉庫をぐるっと見てみると、一か所だけ恐らく二階の部分に窓が設置されていた。その下の出っ張りを登れば入れそうだが。明らかに怪しい。逆にあっちからいえばここと入り口を守っていればいいということだからな。
だがほかに行く場所がないのも確かだ。
「・・いくか」
目指せ30万ということで、試しとして入る前に平賀特性女子の制服をすけらせる眼鏡(丸メガネになぜか鼻がついている・・外見おもちゃじゃん)をつけ、中を観察してみる。・・おお!まじで少し透けた!?
壁が少し薄くなり窓の先の方が見えたが、どうやら人影はいないようだ。
すごいじゃん平賀!これは便利だ。あと女子の制服が透けることもちゃんとあとで確認しよう。・・理子とかがいいな。うん。
ちょっと知り合いに対していやらしいことを考え、鼻血が出そうなのを抑えつつ、出っ張りを登って俺は倉庫の中へと侵入した。やはり人影もあのセグウェイもどきもいない。なんだ、意外と簡単なんじゃないか?
中はかなり暗く、目が慣れてくるまでしばらく時間がかかった。どうやら曲がり角の端っこの位置にいるらしい。すぐ横に左に曲がる道があって、その先は一方通行になっている。・・・行くしか、ないか。
小型銃を構えながら少しづつ、静かに、ゆっくりと進んで行く。
(こういうほんとに武偵みたいなことって練習以外で初めてだからやけに緊張するな)
心臓の音がかなり大きく聞こえる。改めて考えると、ここは凶悪犯罪者のアジトかもしれないのだ。こんなに緊張するのも仕方がない。
そのまままっすぐ進み続けているとカツーン、カツーンという音と、なにか機械が作動している音が左側にある部屋から聞こえた。
そして、その部屋には明かりがついている。
「・・だ、誰か作業でもしてんのか?」
心拍数がかなり上がっている。
もしここで武偵殺しに出会った場合、俺の生存確率は0だ。間違いなく殺されるだろう。逃げ出した方が何倍もいいだろう。
だが
(30万・・・30万だぞ。貰えるのならしっかりやらねーと・・だよな!
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ