第2章 VS武偵殺し
4.任務前の下準備
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セグウェイでもいたら即死だ。
『私は嫌いな言葉が三つあるわ。無理、つかれた、めんどくさい。この三つは人間のもつ可能性ーー
「いやでもこれは無理だろ」
またあのピンクツインテの言葉が頭を過ぎったがこれは無理だろうが。
「・・はぁ、しょうがないか」
行く場所が決まった俺は電話である天才にアポを取りつつ、部屋を出た。
今日は学校サボることになりそうだ。
俺は装備科のある一室の前にいた。アポは取ってあるからノックしてすぐにドアを開ける。
「あややー。本当に来たのだ!」
「おう。本当に来たぞガキンチョ。今回も安めで頼む」
「岡崎くんは本当にセコいんだなー!やる気が起きないのだー!」
「いや男子高校生から何十万も取る方がおかしい」
平賀 文ひらが あや。東京武偵高校2年のおこちゃま体系のランクAだ。皆が言うにはSランクの実力があるというが、違法改造や相場無視の吹っかけ価格の改造などでAランク止まりになっているらしい。まあつまり俺みたいな平凡学生の天敵である。ショートカットの髪を左右の耳の脇でまとめた髪型をしている。正直可愛い。平賀源内の子孫であり、機械工作の天才とよく呼ばれている。まあ、やる気と価格は紙一重らしく、こちらの提示資金が低いとかなりいい加減に作りやがるから、ときどき(俺の場合はほぼ)不良が起きることもある。
だがこいつのいいところは不良があることがあってもEランクである俺の道具を作成してくれる点だ。装備科での成績の上げ方として、コンテストに提出して成績を残すことなどのほかに、ほかの武偵に良い成績を上げるための武器を制作するというのがある。簡単に言うとアリアなどのSランク武偵が装備科の生徒の作った武器で良い成績を残すと、その装備科の生徒の成績にも反映される仕組みだ。
だからこそ、俺のようなEランク武偵の装備なんか作ってもどうせ活躍しないことが分かっている以上、作らないという生徒がほとんどなのだ。だからこそ、こんなことを言いつつも平賀にはかなり感謝していたりもする。
「まあ、今日もあややの思い付きで造った商品を買ってもらうのだ!!」
「おう、ほとんどそれ目当てできたからじゃんじゃん出してくれ」
だが俺には違法改造するほどの武器も相場無視の吹っ掛け改造もするものがない。よって、平賀の勝手に作ったものを適当に買っていくことにしている。時々不良を起こすものの、やはり使い勝手がいいんだ。この天才様の作ったものは。
「まずはこれなのだ!!シュワワワーン!『冷却弾ーー』!!」
「いやわざわざダミ声で言わんでも・・」
どっかに怒られないか心配しつつ、平賀の出した弾を持ってみる。ひんやりと冷たい
「これは弾の中に液体窒素を混ぜてあるの
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