第2章 VS武偵殺し
4.任務前の下準備
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味あるでしょ!?』
電話でもグイグイくるなこの金髪ギャル。というか朝からテンション高い高い。・・だが
「ない」
『え?』
「興味ねーよその依頼」
『な、なんでー!?まだ内容も聞いてないじゃん!』
「ーーあるし」
『なに?聞こえなーい??』
俺は、聞こえなかったらしい理子にドンと胸を張って答えてやった。
「今は金があるんだ!お前のお陰でな!いいか、俺が任務をやるのは金がないときだけだ!ある時は絶対しないって決めてんだよ!怖いし!!」
まあそのない時にする任務もEランク向けの簡単な任務なんだけど。小遣い程度の。
電話越しで理子がうわぁと引いているのを実感しつつ、もう切ろうと電話を耳から離そうとしたとき
『でもさー理子が1.5倍で買い取らなかったらもっとお金減ってたよね?これって〜貸し1ってやつじゃないかな〜??』
「なっ!?おま、金で貸しなんて汚ねぇぞ!!」
『一番お金に汚いのはしゅーちゃんだよー!!』
ガルルルル・・!とお互いに電話越しに威嚇し合う。が、確かに落ち着いて考えてみれば理子の言っていることも少しだけ理解出来なくもない。
『それにこれ、例の武偵殺しが関わってる可能性があるからって報酬はたぶん30まーー』
「引き受けよう」
即答だった。なんでそんな重要なことを早く言わないんだ。なんだなんだ今週は俺のゴールデンタイムだったりするのか!?金の話が次から次へと!
『・・なるほど、しゅーちゃんにはまずお金の話を振ればいいのか』
理子が俺の扱い方を理解し始めたところで、俺はその依頼内容を聞くことにした。ワクワク、ドキドキ
・・・ん?
というかそもそもどうしてこいつは俺なんかにわざわざ依頼なんて持ってきたんだ?俺よりランクが高いやつなんて、というかランクの高いやつらしかいないと思うんだが
『依頼内容は「建物調査」。町外れのある倉庫で武偵殺しが秘密裏に作業してるみたいなんだよね。まぁどっちかっていうと嘘情報に近いみたいだけど、一応調べてちょっていう感じ』
「おいおい、それ絶対Eランクじゃねーだろ。なんでそんな依頼なんて」
『もー!ぶーすか言わないー!!今日中に行って結果だけ報告してくれればそれだけでいいから。あ、ドア開けてチラッと見て帰るとかしちゃダメだよ!』
「あーはいはい。あんま期待すんなよ」
『はーい!資料は後でメールで送るから確認してね!じゃ!』
そう言ってすぐに切った理子。うっし、なら準備するかね。
俺は任務のための持ち物を確認する。・・が
「ありゃ」
俺の手元にあるのは
小型銃 弾 四発
携帯
ティッシュ
・・・以上。
無理だな。無理。これじゃ昨日の
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