第1章 始まり
3. 金髪ギャルの違和感
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た。まあ確かに…
「確かに少なかったかもしれんな。あと200円くらいせびっとけば昼飯に使えたのか……」
「あっはははは!!」
理子は腹抱えて大声で爆笑し始めてしまった。そんなに面白いか、これ?
それからしばらく笑い転げる理子に俺はただただ首を傾げていた。
―――
「でもでもしゅーちゃんやるねぇ!武偵殺しの機械ってかなり強力だって聞いたけどこんなに倒したんでしょー?」
話が変わり、朝の話になった。どこからその情報を得たのか、早いな。
「おう!俺は強いんだほめ讃えよ!!」
「しゅーちゃんすごーいすごーい?」
はっはっはと仁王立ちする俺の周りをピョンピョンと回る理子。ノリがいいのは外見と同じみたいだな。さて…
「なんつってな。無理に決まってるだろ。キンジだよ、知ってるだろ?遠山キンジ。あいつが4機倒したんだ」
「あ、そうなんだー。あ、でもでもEランクのしゅーちゃんがどうして4機も倒せたの?」
「そりゃたまたま俺と機械の距離が近かったのと偶然弱点に気付けたからだろうな」
「弱点?」
「まああれが弱点っていうのかはわからないけど、少なくとも反撃の一手にはなったか」
「それでそれで!?」
グイグイくるな。まあ探偵科だから色々と知りたいのだろう。
「あの機械には多分ある程度の大きさの物体が、ある一定の距離内で動くと発砲するようになってた。それなら近くで物を投げるとその方に銃口を向けてくれるからな。Eランクの俺でもなんとか倒せたってわけだ。…まあやっぱそれでも苦戦したけど」
「へーなるほどなるほど」
理子は感心したように何度も頷くとわかった!と力強く頷く。
なにがわかったんだろうか?よくわからない
「あ、じゃあ理子お金振り込みに行ってくるね!しゅーちゃんもう今日の晩御飯もやばいんでしょ?」
「おう。振り込みなかったら今日はもやし炒めになる」
「そっかそっか!じゃあねしゅーちゃん!今度依頼あったらもってくるから!よろしくぅ!」
「簡単なやつならな」
「うん、よろしくー?じゃーあじゃばー!!」
なんかよくわからん言葉を言って理子は去っていった。なんつーか、記憶に残りやすいやつだったな。それにこんな俺にも平気で話しかけてくれるやつはそういない。俺がEランクというだけで俺に話しかける人は一人もいなかったのだ。理子ともうちっと早く会っていれば、俺も少しはマシな学園生活ってのを送れたのかね。
などと思いつつ、俺は今日の夕食を買いに行くことにした。
そして、あることに気づく。先ほどの理子との間に交わした会話の中での矛盾点。
「あいつ………なんであんなこと、言えたんだ?」
俺はそこが気になって仕方なかった。あい
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