第1章 始まり
3. 金髪ギャルの違和感
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「いくら教わってもわからなかったからな。コーチが変わったところで結果は見えてんだよ。わざわざサンキュな」
見た目と違って気を使える理子の頭をポンポンと撫でて俺はバックを持つ。先生にさんざん教えてもらってこれなんだ。今更理子一人に教えてもらったところで上達するとは思えないしな。
そんなことはさておき、俺にはやることがある。背負ったバックに入ったものを、そろそろ金に変えに行くとしよう。
「しゅーちゃん。それなに?」
理子が俺の撫でたところを触りながらもバックに興味持った。俺はふふんと笑ってバックを開いた。
「これか?今日朝変な機械に襲われてな。戦利品だ」
「うわあ!すごーい!これ7.8機ぶんくらいあるんじゃない!?」
バックのなかに詰まった金属類を理子に見せてやる。中々のもんだろ!とドヤる俺を無視し、理子はへーっと感心しながらそれを漁っている。…無視しないでほしい。
「これって、もしかして今流行ってる武偵殺しの模倣犯のやつ?」
「ああ、そういやそんなことキンジが言ってたな。よくは知らないが…」
俺はニュースを見ても聞き流すくらいであまり知識として蓄えてはいない。確かに今巷で悪名が知れ渡り始めた武偵殺しという悪党の話はなんとなく知ってはいるが、深い内容までは知らない。…世間の話題にはついていけないのだ。
まあ、ついていけなくても話すこともないからいいのだが。
……はぁ。
「そっかぁ。これ、どうするの?」
「装備科のやつに知り合いがいるからそいつに買い取ってもらおうと思ってな。今日の晩飯は豪華になるぞ!」
この量なら軽く一万はいくだろう。豪華な肉が食える…!ああ、今すぐにでもスーパ−に直行してお肉をこの手にしたい…!!
「ってことで俺は行くわ。じゃあな」
そうやって俺は、すぐに理子から離れようとした。
理由としては単純、もうこれ以上仲良くなりたくなかったからだ。これ以上仲良くなってさみしい思いをしたくない。
理子はいいやつだが、俺に絡んでもメリットがない。
この学校は普通の高校とは違う。クラスメイトもいずれ敵対するかもしれないのだ。
つまりこの学校では交流を深める際、相手と自分の力量を計って同じくらいか実力が上のやつのみという暗黙のルールが存在するということだ。
だからこそ俺は誰とも話すことがない。そう、力量が同じやつなどいないからな!!
……。
理子は探偵科のAランク。
そんなやつが、俺と絡むのもアリアというSランクの情報が欲しかったからであり、もともと俺目的ではないことは明白。だったらこれ以上関わっても意味はない。
もう俺の持ってるアリアの情報は少なかったが全部話した。
他の呼び方の話なども会話の流れを壊さない
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