第1章 始まり
3. 金髪ギャルの違和感
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「え〜別にいーじゃーん?嬉しくなーい?」
「そりゃ嬉しいだろ。でも意味が分からん」
俺も男だ。女の子にこれだけ近づけられると嬉しいのは仕方のないことだ。
それと、わざと興味ないように振る舞うのも仕方のないことである。
「正直だね?」
「男だからな」
「うんうん!それくらい欲望に忠実なほうが理子も好きだよ!岡崎修一くん!」
「あ?なんで俺の名前知ってんだ?」
「だって理子、探偵科のAランクだよ?簡単に調べることできるもーん」
できるもーんってそれ個人情報じゃ…まぁ、武偵だし、しょうがないか。…しょうがないんだよな?
「でも、わざわざ俺を調べたのか?アリアのこと聞きに来るためだけに?」
ギャルはくるっと回ると(なぜ?)また俺の方に近づいて答えた。
「だって〜しゅーちゃんのことも、もっとよく知りたかったんだもん?」
「ふーん」
Eランクの俺を、わざわざねぇ。…ん?なんか今違和感があったが?
ギャルは俺の手を握ってきた。いやなぜ?
「それにね!理子としゅーちゃんって同じクラスなんだよ?」
「え、そなの?」
「だからぁ、理子としゅーちゃん、もっと仲良くなれると思うんだよねぇ」
「うむ、悪くない」
見た目ギャルだがこの子は中々の美人だ。出るとこ出てて引っ込むところは引っ込んでる。こんな子と仲良くなるのに躊躇なんてしないもんだ。男ってのは。
「私、峰 理子!理子でいーよ!!よろしくねしゅーちゃん!」
「岡崎修一。その、しゅーちゃんってので別にいいよ」
いつの間にか俺にあだ名がついていた。女子からあだ名で呼ばれるのっていつ以来だろう…ああ、修って呼ばれるのはあったがあれはあだ名でいいのか?
「それにしてもしゅーちゃんって銃の使い方下手だよねぇ。理子後ろからちょっと見てたけど驚いちゃった」
ギャル…もとい理子はもう友達として接してくるようだ。俺のスコアを見て「くふふ」と馬鹿にしたように笑う。
ああ、あれ見られてたのね、恥ずかし。
「まあEランクだしな」
「普通の人Eランクでも、もうちょっと当たると思うよ」
「………。」
なんでかな。知ってたけど、人から言われたらやっぱ辛いや。
いつもほかの武偵にクスクス笑われているのでメンタルが鍛えられたと思っていたが、そんなことはなかったようだ。ズーンと落ち込んでしまう。
別に…好きで当ててないわけじゃないやい!
落ち込む俺の姿を見た理子が、流石に言いすぎたとばかりに背中を叩いてくれた。
「ご、ごめん言い過ぎた。じゃーあ、理子が銃の使い方、教えてあげてもいーよ??」
「あー、それは…いいや。遠慮しとく」
「どうして?」
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