第1章 始まり
2.金が欲しくてやった。後悔は…
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弾を拾うことに専念することにした。
「何してんのよこんなところで」
「…ふふ〜ん、肉、肉、おっ肉〜」
「…っ!何してんのよこんなところ、で!!」
「ふぐわっ!?」
専念しすぎてアリアを無視してしまっていたようだ。再び怒りマークを出したアリアの蹴りが思い切り俺のケツに突き刺さる。
「痛ってーな!なにすんだ!」
「あんたがあたしを無視するのが悪い!!」
「…っ!…ああもうわかった」
理不尽にもほどがあるが、これ以上言い合ってもしょうがない。俺は弾をマガジンに入れながらアリアの方を向いた。
「で、なに?」
「だから何してんのかって聞いてるの!」
「…資源確保、かな?」
「……なにそれ?」
「あのな、昨日も言ったろ?Eランクのダメなやつは仕事がないんだよ。こうやってこつこつと資金集めにいそしむのが俺の日課だ」
「………ふーん。変な日課ね」
うるさいよ。好きで日課にしてるわけじゃないんだよ。
「ところで今の男子、知ってる?」
落ち込む俺にもう興味はなくなったのか、アリアは話を変えた。先ほどの男子とは…あのイケメンのことか。
「ん?いや、初めてみたな」
「そう。じゃあいいわ」
そういうとアリアは立ち上がって、俺が弾を集め周っていたマガジンを取った。…え?
「弾回収ありがとう。じゃあね」
どうやらアリアのために集めたと思っているらしい。軽くお礼を言うと背を向けた。
…それも資金にしようと思ってたんだが…まあそもそもアリアのものだったわけだからしょうがないか。他の破片でも鍋は出来るし。
俺はその後ろ姿に手を振りつつ残った戦利品を回収し始める。うんうん、いい感じだな。
「あれ?そういえばなんで隠れた後に出てきたのが四機だけだったのかしら…」
ふと立ち止まったアリアが俺の集めている戦利品、もといセグウェイもどきを数えて首をかしげた。
「もしかしてあんた、なにかしたの?」
「…あ〜…い、いや〜、別に?」
…え?待って。もしかして手柄少しとっちまったから怒ってたりする?
そうビクビクしながら待っていると、ふーんと言いながらアリアが戻って来た。
「あれ、あんたがやったの?」
「ま、まあたまたまな…」
「そ、わかったわ」
あれ、意外と普通だ。よかった。破片よこせとか言われたらどうしようかと…
「あたし、あんたの名前聞いてなかったわね」
「そうだっけ?俺は岡崎修一。強襲科Eランク武偵だ、よろ」
「そう修一ね。もしかしたら任務を一緒にしてもらうかもしれないから。その時はよろしく」
「は?お前何言ってんの?」
Sランク武偵がEランク武偵と任務って俺死ぬ
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