第1章 始まり
2.金が欲しくてやった。後悔は…
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ェイの残骸を捨て、手にした勝利に優越感を味わう。
久しぶりの感覚に思わずにやけてしまう。一年の時の勝敗はほとんどが負けで終わっていたのだから仕方ないのである。
意味のわからない敵ではあったが、勝ちは勝ち。戦利品を取って帰りましょ。
少し痛む体を動かし、近くに落ちた竹刀やら袋やらを回収する。急遽考えた案でここまでやれたのって奇跡だわなどと思いながら回収していると…ふと思った。
(…そういや残りってどうなったんだ?ここで倒したのは四機だが最初見たときはもっといたような…)
そう、最初より数が減っていたのだ。おそらくこちらを排除する組と最初の目的を達成する組に分かれたのだろう。
そう考え、体育倉庫の方を確認するためにチラッと陰から覗いてみた…
そして俺は、衝撃のシーンを目撃する。
ある男子生徒が倉庫から出て来た。そしてゆっくりと歩きながらセグウェイに近づくと、その銃口全てに向けて発砲。一瞬にして四機を爆破させた。
「んなアホな…」
俺はそのたった数秒の戦闘に思わず見惚れてしまった。あまりにも簡単そうに倒されてしまったセグウェイもどきに、再び自分の無力さを実感してしまう。
あんなに苦労して倒したのに…他の人にとっては簡単。それを証明されてしまったのだ…。
(いや…こんなこと最初から分かりきってたことだろ…!!んなことで今更落ち込んでんじゃねーよ岡崎修一!これから俺もあっち側に行けるようにまた努力するんだ…焦るな!)
しかし、今の俺はずっと落ち込んでたりはしない。もうそうやってうじうじするのはやめたんだ。
そう気持ちを切り替え、できればあっちの破片もいくつかほしいななんて思いながらもう一度倉庫の方を見ると、なぜかその男子生徒が体育倉庫の中から投げ出されてきた。
…再び、俺の目が点になった。
再び意味のわからない状況を理解しようと見ていると、倉庫の中から、ピンク髪のツインテール少女が出てきた。怒りマークを額に乗せ、今にもその手に持つ銃を発砲しようとしている。
……って
「……あ、あの子だ」
俺はその子を知っていた。というか昨日ぶりなのだ。
そのピンク髪のツインテール少女こそ昨日俺に変なことを吹き込みやがった張本人、強襲科Sランク武偵、神崎・H・アリアだった。
「なにしてんだ、こんなとこで…?」
なぜかアリアと男子生徒が対立しているようだが…何か中であったのだろうか??
相変わらず状況は読めないが、とりあえず様子を見ることにした。
「逃がさないわよ!あたしは犯人を逃したことは一度もない!!…あれれ!?」
喧嘩の理由はわからないがものすごくお怒りのアリアは男子武偵に銃を向けながらマガジンを取り出…そうとして
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