第三百十五話
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第三百十五話 確実に
亜美は母にすき焼きを作ってもらってからも塩を作る実験を続けた、すると次第にだった。
塩が確実に出来る様になった、そして何度しても確実に出来る様になって満足した顔になってこう言ったのだった。
「やっとやな」
「はい、確実にですね」
「お塩を造れる様になりましたね」
「苦労しましたが」
「これで、ですね」
「出来る様になったわ」
しみじみとしてだ、亜美は言った。
「よかったわ」
「最初は全く出来ませんでしたが」
「それが、ですね」
「確実に出来る様になりましたね」
「この様に」
「努力するとなんやな」
亜美は腕を組んで使い魔達に言った。
「出来る様になるんやな」
「はい、最初は無理でも」
「それが、ですね」
「出来る様になる」
「この様に」
「最初出来へんでもやるんやな」
努力することだというのだ。
「ほんまそれが一番やな」
「全くですね」
「その通りですね」
「ご主人様が頑張られて」
「こうして出来る様になりました」
セレニティもアルテミスも言うのだった。
そしてだ、亜美はこうも言った。
「うちこのこと忘れへんで」
「努力が大事だと」
「そのことをですね」
「ああ、忘れへんで」
使い魔達に言うのだった。
「最初は誰も出来へんけど」
「やれる様になる」
「絶対にですね」
「そのことがわかったさかい」
明るい笑顔での言葉だ。
「忘れへんわ」
「ではこれからもですね」
「努力されますね」
「魔法も他のこともな」
どれもというのだ。
「やってくで」
「では及ばずながら」
「我等も」48
セレニティとアルテミスも応える、亜美は彼女達の支えも受けたことも自覚しつつだ、これからも努力することを誓うのだった。
第三百十五話 完
2016・2・13
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