暁 〜小説投稿サイト〜
ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第5部 トリスタニアの休日
最終章 剣と私怨
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ると、落とし穴の要領で、がばっと床が開いた。

「詰めが甘い」

リッシュモンはまっすぐに落ちていった。

銃士隊ははっとした顔をして、慌てて駆け寄る。

「落ち着きなさい。これも予測済みです」

そんな様子の銃士隊にアンリエッタは落ち着き払った様子で答える。

「陛下……」

隊員の一人が心配そうにアンリエッタを見つめる。

「心配いらないわ。信頼のおける部下と友人が穴の出口から潜入しているわ」

そういってアンリエッタは仕掛けのあった床から目をそらす。

(あとはあなたにお任せしますわ。アニエス)

そう心でつぶやいた後、誰にも聞こえないくらい小さな声を発した。

「お願いいたしますわ。ウルキオラさん」




穴は地下通路に通じていた。

いざという時のために、リッシュモンが造らせた抜け道であった。

『レビテーション』を使い、緩やかに落下した後、リッシュモンは杖の先に魔法の明かりを灯し、足元を照らしながら地下通路を歩き始めた。

この通路は、リッシュモンの屋敷へも通じている。

そこに戻ればあとはなんとでもなる。集めた金をもって、アルビオンに亡命するつもりであった。

「しかし……、あの姫にも困ったものよ……」

亡命した暁には、クロムウェルに願い出て、一個連隊預けてもらおう。それで再びこのトリステインに戻り、アンリエッタを捕まえて、今日かいた何倍もの恥をかかせた後、辱めて殺してやる。

そんな想像をしながら歩いていると……、明かりの中に人影が見えた。

一瞬後ずさる。

ぼうっと、暗がりの中に浮かんだその顔は……、銃士隊のアニエスの顔と見知らぬ男であった。

「おやおや、リッシュモン殿。変わった帰り道をお使いですな」

「貴様か……」

ほっとした笑みを浮かべ、リッシュモンは答えた。

「なるほどそういうことか」

見知らぬ男が口を開いた。

「非常時の時の抜け道がこの地下通路と言う訳か……そして、今実際にアンリエッタに追い込まれ逃げていると……それを斃すのがお前の役目か、アニエス」

その言葉にアニエスが答える前に、リッシュモンは冷徹な声を二人に浴びせる。

「どけ。貴様らと遊んでいる暇はない。この場で殺してやってもよいが、面倒だ」

リッシュモンの言葉に、アニエスは銃を抜いた。

「よせ。私はすでに呪文を唱えている。あとはお前に向かって解放するだけだ。20メイルも離れれば銃弾など当たらぬ。命を捨ててまでアンリエッタに忠誠を誓う義理などあるまい。貴様は平民なのだから」

面倒そうにリッシュモンは言葉を続ける。

「たかが虫を払うのに貴族のスペルはもったいない。去ねい」

アニエスは絞り出すように、言葉を
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