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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第224話 仲間の輪
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礼でもあります」
ウルズは、北欧神話に出てくる《ロキ》か若しくは《フレイヤ》の兄とされる、《フレイ》と親交でもあるのだろうか? と思えたが、それよりリュウキは貰える物がある、と言う事を知り、そちらに注目していた。
「これは――……」
受け取った物を確認するリュウキ。その表情は先程のキリトに負けずと劣らないものだった。
そして、エクスキャリバーを手に入れた事で、歓喜に身を震わすキリト。他のメンバー全員も
伝説級
(
レジェンダリー
)
は無いものの、それには僅かに劣るが極めて優秀なアイテム郡。それが大量に手に入れる事が出来たのだから。勿論、それに負けない程のユルドも。たった2時間足らずで大金持ち。だから、色々とリアクションをしてしまうのも無理はない。
そんな妖精達を一頻り見渡した後、3人の乙女達は、ふわりと距離を取って声を揃えた。
『ありがとう、妖精たち。また、会いましょう』
それと同時に、視界中央に凝ったフォントによるシステムメッセージ。クエストクリアを告げた。
そして、3人は身を翻して、飛び去ろうとしたその直後だ。どたたっ! と前に飛び出たクラインが叫んだ。
「す、すす、スクルドさん!! 連絡先をぉぉぉ!!!」
クラインの叫びは、当然ながら、クエストを終えた事での達成感や、アイテム、金が大量に手に入った充実感、様々な感情を見に窶していた皆の耳の中にも当然入ってきて、頭で理解出来た。
――お前! フレイヤさんは、どうしたんだよ!!
――ってか、NPCが、メルアドなんかくれる訳無いだろう!!
と、ツッコもうとしたのはキリトだ。
正直、どちら側を言えばいいのかが分らなかったから、何も言えず ただ棒立ちになってしまうキリト。
で、ほかのメンバーも少々言葉は違ったとしても、その意味は大体同じだろう。
「連絡先? 相手はNPC……いや、運営側の誰かのアバターと言う可能性もあるが……」
中でも真面目に考えているのは、リュウキだった。クラインの性格は判っているのだが……、今回のクラインの言葉。連絡先のやり取りは リュウキにとっては珍しい事ではない。仕事の関係上、クライアントとの連絡先の交換は日常茶飯事、と言える時期があったのだから。殆ど爺やがしてくれる様になってから、殆どなくなったが。
「……バカ」
「??」
「あはは……」
真面目に考えているのが、面白いのか 或いは呆れているのか判らないが、軽く背中を叩くシノン。そして、苦笑いをするレイナ。当然ながら、その意味が判らないから、リュウキはただただ首を傾げるのだった。
色んな意味でまだまだ純粋なリュウキ。色々と不純なクライン。
実に対照的な2人なのだが、今
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