機動戦艦ナデシコ
1281話
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は小物屋と言われているのに相応しい程、小さい商品が大量に並んでいた。
こういう店に入った経験は殆どないけど、それでも結構な量の商品だな。
「ほら、ルリルリ。こういうのとか可愛いんじゃない?」
そう言ってハルカが差し出したのは猫の人形。
デフォルメされているその姿は、確かにこうして見る限り愛らしいと言ってもいい。
「そう、ですね。可愛いかもしれません。……少女はこういうのを持つのが普通なんでしょうか?」
「ええ、勿論よ」
自信満々に告げるハルカだったが、本当なのか?
確かに人形とかを持ってそうなイメージはあるけど、その辺はあくまでもイメージだ。
どうしても確実にとは思えない。
いや、ハルカだって最初から大人だった訳じゃない。少女時代を過ごしてきたのは間違いないのだ。
だとすれば、恐らくその言葉は決して間違っているという訳じゃないんだろうが。
……まぁ、ハルカの少女時代とルリの少女時代が必ずしも同じって訳じゃないだろうが。
「あ、アクセル。これとかどう? アクセルの部屋も殺風景なんでしょ?」
そう言ってハルカが差し出してきたのは、瓶の中に船の模型が入っている代物。
いわゆるボトルシップという奴だ。
これは瓶の中にピンセットを入れて船を組み立てるという、かなり面倒臭い作業を必要とする。
まぁ、これはもう完成している奴だから、俺が作る必要はないんだが。
……あ、でもスライム辺りを使えば結構簡単に作れるか?
まぁ、ナデシコの中でそんな事は出来ないけど。
「そうだな。金には困ってないし、これくらい買うか」
幸い俺はパイロットの特別手当や、それ以外にも色々と特殊な事情で給料を多く貰っている。
これくらい買うのは問題ないだろう。
そんな風に考え、取りあえずボトルシップを手に取るのだった。
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