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ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第24話黒い笑み
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レに突き刺しにかかる。そのナイフがオレを突き刺すーーー直前に鍔が輪状になっているレイピア《ランベントライト》が弾き飛ばす。こんなレイピアを持っているのはこの集団の中でも一人しかいない。そうーーー

「ア、アスナ様・・・?」

このデュエルの原因となった女性、《血盟騎士団》副団長《閃光》のアスナ。

「あいつが小細工を!武器破壊も、何か仕掛けがあったに違いないんです!そうでもなければ、この私が薄汚い《ビーター》なんかに・・・」

「それ以上喋んな、耳障りだ。・・・そんなに壊れない武器が欲しいなら鍛冶屋紹介しようか?行くんならキレると恐ェから失礼のないようにな」

オレが冗談混じりでそう言うとアスナさんが睨んできたからちょっとビビっちまったよ。まあリズさんとアスナさんは親友らしいからこんな奴に来られたら迷惑極まりないだろうな。

「クラディール。《血盟騎士団》副団長として命じます。本日を以て護衛約を解任、別命があるまでギルド本部にて待機。以上です」

「何だと?」

アスナさんから護衛をクビにされたクラディールは数秒間オレやキリトを怒りの形相で睨み付け、諦めたように肩を落とし転移門まで進みギルド本部のある街まで帰って行った。護衛をクビにされた事は可哀想とは思わない。完全にあいつの自業自得だ。
結果的にデュエルはオレの勝ち。タイムは1分30秒。テレビアニメのオープニングが一回見れるな。
オレの隣でアスナさんは少しよろめいてキリトに支えられる。

「悪い三人共、ちょっと別行動させてもらうよ。後で絶対追い付くから。ホントごめん」

「ライリュウ?」

「ライリュウくん・・・?」

「ちょっとお兄ちゃん!」

オレの名前を呼ぶあいつらの声が聞こえる。オレの身勝手なのは解ってる。でも気になるんだーーー何であいつがここにいるのか。




******




「待てよ」

オレはあのデュエルを見に来たヤジウマの中にいた男を追いかけて来た。あいつがここにーーー《圏内》に入る事は出来ないはずだから。

「・・・買い出しだよ。《隻竜》」

「殺人ギルドのリーダーが買い物に行く以上にありえない話はないぜ。あの程度のデュエルに興味持つような奴じゃねえだろ?・・・PoH」

そう、殺人ギルド《笑う棺桶(ラフィンコフィン)》のリーダー、PoH。先日のラフコフ討伐戦でオレとの戦いの最中にキリトとアスナさんの介入で戦闘から離脱し、監獄(ブタ箱)に投獄される事も殺される事もなく生き残った男。

「お前、何で《圏内》に入れて・・・そうか、《信用回復クエスト》か」

「正解だ」

《信用回復クエスト》とは、謂わば犯罪者(オレンジ)プレイヤーがグリーンに戻るためのクエストだ。それを受け、成
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