第24話黒い笑み
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よ」
「・・・そこまでデカイ口を叩くからには、それを証明する覚悟があるんだろうな?」
そう言ってクラディールはキリトにデュエル申請のメッセージを飛ばした。だけどーーー
「待てよ。・・・オレにやらせろ」
それじゃオレの気が収まらない。
「いいよな?キリト。アスナさん」
「俺は別に構わないけど・・・」
「大丈夫。団長にはわたしが報告する」
二人の許可も貰った事だし、やりますか。
ルールは《初撃決着モード》。デュエル開始まで、60秒。
「ご覧くださいアスナ様。私以外に護衛が勤まる者などいない事を証明します!」
クラディールは剣を鞘から抜き気合いを入れている。あれはーーー《両手剣》か。デュエル開始まで残り40秒。
この時オレ達のデュエルを見に集まったヤジウマの中に一人、緑色のポンチョのフードを深く被った忌々しい男が見えた。
クラディールは剣を構え、戦闘態勢に入った。それに対しオレはーーー愛剣《ドラゴンビート》をアイテムストレージにしまう。
「何のつもりだ?」
「別に大した理由はないさ。・・・あんたごときに使うオモチャは持ち合わせてないだけだ」
オレの発言にクラディールは怒りを露にし、戦闘意欲を高めている。
残り時間ーーー
3
2
1
デュエルスタート!
デュエル開始の合図とともに、クラディールは剣にオレンジ色の光を灯しソードスキルを発動。オレに向かって切りかかる。オレはまだ一歩も動いていない。動く必要なんてない。
クラディールの狙いはオレの首。デュエルは一定のダメージを与えればそこで終わりだが首は切り落とせばどうなるかは解らない。心臓や頭を貫かれたら残りHP量も関係なしに一発で死に至る。だがこの男はそれが解っていてーーーこんな黒い笑みを浮かべて切りかかって来る。
「まあ、とりあえず・・・」
ガキン
噛み砕くか。
「何!?」
相手の武器の弱点を突き、破壊する。前にキリトに教えて貰った、謂わばシステム外スキル《武器破壊》。
それが見事に決まりクラディールの剣は光の破片となりこの世界から消滅した。
「武器を替えて仕切り直すなら付き合うけど・・・もういいだろ?諦めろ」
これだけ言ってやめなかったら往生際の悪い程度の印象で止まるけどーーー「私が諦めるのを諦めろ!」とか「諦めたらそこでデュエル終了だ!」とか言い出したら「ド根性○伝に謝れ。バスケに謝れ」って頭を踏みつける自信あるぜ。
クラディールは止まるはずがなく、さっきオレが壊した剣をナイフにしたような武器をアイテムストレージから取り出し、叫びながらオ
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