第2章:埋もれし過去の産物
第38話「覚醒の時」
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優輝は目の前の神夜をかつて偽善でシュネーを殺そうとした者達と重ねる。
...だからこそ、優輝は怒る。
「...いいだろう。お前の行いが善で、僕の行いが間違いというのなら、僕は何度でも悪を成そう。....覚悟はいいか?偽善者...!!」
「志導優輝ぃ...!」
言っても聞かないと互いに理解し、同時に斬りかかる。
―――ギィイイン!!
「っ、なっ...!?」
あっさりと受け流され、吹き飛ばされた事に、神夜は慄く。
「力も速さも不足している。かといって、それを補う程の能力もない。...お前がいても足手纏いだ。」
「くっ....これならどうだ!!」
神夜は一息で優輝の急所を狙い澄ました九連撃を放とうとする。
もちろん、非殺傷設定なので、当たっても死ぬ事はないが...。
「....それが本気か?」
―――導王流奥義“刹那”
「がっ....!?」
それを優輝は、全て受け流し、強力なカウンターを攻撃の数だけ喰らわした。
カウンターを受けた神夜は、デバイスであるアロンダイトを遠くに弾き飛ばされ、ビルへと突っ込むように吹き飛ばされてしまった。
「....本気の攻撃でそれならば、どの道無駄だ。」
優輝の言うとおり、神夜はこのままでは力不足だった。
神夜の防御力では緋雪の攻撃力の前では無意味であり、緋雪は神夜に対して容赦はない。むしろ、偽善者に対する憎悪で本気で殺しにかかってくるだろう。
「...じゃあ、椿、葵、ヴィヴィオ、アインハルト。足止めを頼んだ。」
「任せてよ!」
「...頑張ってください。」
「...行ってらっしゃい、パパ。」
優輝の言葉に、頼まれた四人の内三人はそう返し、椿は優輝に背を向けるように一歩前に出て、顔だけ振り返り...。
「ねぇ、優輝。...足止めするのは構わないけど、別に、倒してしまっても構わないのでしょう?」
「...ああ、遠慮なくやっていい。」
「了解よ。」
椿の言葉に優輝は不敵な笑みを浮かべ、後は任せて緋雪の下へ向かおうとする。
「待たぬか。」
「...なんだ?」
そこへ、ディアーチェ達マテリアルの三人が現れる。
アースラから転移してきたようだ。
「...ユーリが貴様の妹と戦闘を始めたのを観測した。さすがのうぬでも二人の戦いに介入するのは厳しいだろう。」
「...そうか。...それを伝えに来ただけではないだろう?」
「ふ、知れた事。貴様の想い、同じ王として我も分かっておる。...ユーリは我らに任せるがよい。」
確か
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