第2章:埋もれし過去の産物
第38話「覚醒の時」
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終わってない。」
「っ、ええ、そうね。」
すぐに平静を取り戻し、まだ少し遠くに残っている妖の闇の欠片へと目を向ける。
「...ヴィヴィオとアインハルトが緋雪と戦っているわ。」
「いや、二人はもう回収済みだ。」
「えっ?」
すると、魔法陣が現れ、そこから気絶したヴィヴィオとアインハルトが現れる。
「...ちょっと無理に回収しちゃったから回復魔法を掛けてるけどな。」
「いつの間に....。」
「...緋雪を...シュネーを救うためには、これぐらいやってのけないとな。」
どこか決意のある瞳で優輝は緋雪がいるであろう方向を見る。
「...それと、これで闇の欠片は全滅だ。」
「「えっ?」」
二人が疑問の声を上げた瞬間、遠くで大量の剣が射出される。
「術式...解析!!」
さらに、優輝は地面に手を付き、巨大な魔法陣を展開する。
「術式...掌握、解析...完了!....決壊せよ!」
―――パリィイン!!
優輝がそう言った瞬間、緋雪が仕掛けていた闇の欠片を集める術式が破壊される。
「....弾けろ。」
「....えっ?ここら一帯の魔力反応が..消えた?」
葵は辺り一帯にあった闇の欠片の魔力反応が消えた事に驚く。
先程射出された剣が存在していた闇の欠片を貫き、爆発して全滅させたのだ。
「っ....一体、なにが....?」
「...パ、パ....?」
そこで、ヴィヴィオとアインハルトも目を覚ました。
「悪いな。ここから、皆にはもう一仕事する羽目になるかもしれない。」
〈カートリッジロード。〉
優輝はそう言いつつ、カートリッジをロードし、回復魔法を全員に掛ける。
「...来たか、管理局の者達よ。」
「志導君!?無事だったの!?」
次々と降り立つ管理局の魔導師たち。
その中でも、司は優輝が無事だった事に驚いた。
「...君の妹はどうした?」
「...今頃、U-Dを探し回っている所だろう。」
「そうか....っ!?」
クロノが一歩踏み出そうとした瞬間、クロノの目の前に剣が刺さる。
「...どういうつもりだ。」
「緋雪...いや、シュネーの下へ行くつもりだろう?...残念だが、お前たちにあいつと戦う資格はない。」
「なに...?」
“戦わせられない”なら分かる。だが“戦う資格がない”という事にクロノは訝しむ。
「今のシュネーには、誰の声も届かない。それこそ、当時に聖王や覇王でさえ。....あいつに言葉が通じるのは、いつだって、いつの時代だって、たった一人だけだ。」
そう言って
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