第2章:埋もれし過去の産物
第38話「覚醒の時」
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て、よろしくな。」
〈ぁ...あああ...!ムート...!我が主、ムートなのですね...!〉
「....今は志導優輝だよ。」
歓喜に打ち震えるリヒトに、僕は苦笑い気味でそう答える。
「...再会の喜びを分かち合いたい所だけど、それより優先すべき事がある。」
〈...緋雪様..いえ、シュネー様の事ですね?〉
「ああ。...行くぞ。」
〈分かりました。〉
もたもたしていられない。そう思って、僕は魔力が蠢く街の方へ飛んで行った。
=out side=
「あはははははははは!!」
「ぐっ...ぁあっ!?」
「っ、きゃぁあっ!?」
避けきれず、受け流しきれず、ヴィヴィオとアインハルトはまたもや吹き飛ばされる。
既に体をボロボロで、受け流しや攻撃に使う拳と腕は血まみれになっていた。
「(っ...私はともかく、ヴィヴィオさんがもう...!)」
アインハルトはまだギリギリ戦える。
しかし、ヴィヴィオはもう限界だった。
当然だ。クラウスの記憶から経験を受け継いでいるアインハルトと、それがないヴィヴィオではダメージが違う。
「あははっ!まずは...オリヴィエから!!」
「っ、させ....!ぁあっ!?」
「アインハルトさnきゃあっ!?」
ヴィヴィオを狙った攻撃に、ついアインハルトは庇いに行ってしまう。
瞬間、受け流し損ねた攻撃はアインハルトを吹き飛ばし、後ろにいたヴィヴィオも巻き込んで下にあった街中に吹き飛ばされてしまった。
「ぁ...ぐ...!」
「ぅぁ...!」
「あはははははは!もう終わりだね!これで殺してあげるよ!」
どちらもついに動けなくなり、緋雪は手を掲げ、そこへ魔力を集中させる。
「さぁ....穿て!神槍!」
〈“Gungnir”〉
その魔力は大きな紅き槍となり、緋雪の手から放たれた。
そして、その槍は二人が吹き飛ばされた場所へと着弾し...。
―――ドォオオオオオン!!
「...あはっ♪」
大爆発を起こした。
既に二人は戦闘不能になっており、回避も防御も不可能。
よって、緋雪は二人が死んだのだと確信した。
「...さぁって、邪魔者はいなくなったし、U-Dを探しに行こっと。」
そう言って、緋雪はその場から去って行った。
―――着弾地点に僅かに転移魔法の残滓がある事に気付かずに...。
「くっ....!」
―――“弓技・螺旋”
椿は迫り
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