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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第六話 再会の連続
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妹と言えば、姉さんも丁度同い年だから、元気になったら三人で肩を並べて下校するのかな?
姉さんも甘えん坊だから、こうして抱きついてくるんだろうな。
雪鳴と同い年の体つきだとすると、胸もこれくらいかもっと大き……、
「ゲフンゲフン!!」
「……風邪?」
「あ、いや、問題ない」
心配そうに俺の顔を覗き込んでくる雪鳴に、俺は慌てて顔を左右に振る。
「春は気温差のせいで風邪になりやすい。 だから気をつけて」
まずい、本当に心配させてしまった。
こちらは下心ばかりが浮かんでしまっている手前、その純粋な優しさが痛い。
「だ、大丈夫だって。 うちの地元は、年中こんな環境だからさ」
それは嘘じゃない。
俺と姉さんの出身世界・プリエスタ・トゥ・ノルトは日本の四季を分割したような世界であることが特徴だ。
北が冬、東が春、南が夏、西が秋。
ある場所を中心とした国境線や赤道などを基準にし、四つの方角に分岐した国ごとに季節が違い、一年中その季節で一年を過ごすことが出来る。
なので国々で文化の違いが多く、それを楽しみにくる旅行客が多い。
そして俺と姉さんが生まれ育ったのは、一年中桜が咲く春の国/プライマヴェーラ。
つまり、この世界の今の季節は俺にとって一番親しみある、慣れた季節なんだ。
「今度、黒鐘の世界に行きたい」
そんな雪鳴の提案に、俺はほんの少しだけ抵抗を覚える。
雪鳴と行くのが嫌と言う意味じゃない。
ただ、実家に行っても、今は誰もいないから……。
「まぁ、色々片付いたらな」
「……どういうこと?」
「それは――――」
《マスター、お話し中ですが失礼します》
俺の言葉を遮るように、今までずっと無言だったアマネが俺と雪鳴に聞こえる程度の音量を発した。
「アマネって、黒鐘のデバイスの?」
《雪鳴様、お久しぶりです。 申し訳ありませんが、積もる話しはこのあとに》
俺達は立ち止まり、ポケットから出したアマネに注目する。
《ここから離れた場所でジュエルシードの反応がありましたが、消失した模様です》
「え、消失? どういうことだ?」
ロストロギアの能力発現を停止させるには、持ち主が必要になる。
もちろん例外は存在するけど、ジュエルシードは形状からして意識的に能力発生と停止なんて操作はできないだろう。
だとすれば第三者が介入したことになる。
「高町が封印したのか?」
《いえ、レイジングハートから送られてくるジュエルシードのエネルギー量に変化がありません。 恐らく、別の魔導師が介入したと思われます》
「別のって……」
アマネとレイ
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