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巨人を尊敬する少女
第一話 少し変わった日常

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朝5時ちょうど。私は起床する。
身支度を済ませ、部屋を出る。

「ん〜!今日も頑張ろう!」

外に出て、まずは軽く50周走る。体力をつけるために、毎日欠かさない。
走り終えたらそのまま筋トレに移る。数は特に数えない、自分の限界まで行う。
終わったら少し休憩をしつつ、また50周走る。そして筋トレ…
毎朝これを3回行う。全部終わるころには、時間は6時頃になっている。
皆が起きだすのは、早くても7時。まだ一時間近く余っている。

「さぁて、やりますか!」

この余った一時間、私にとって一番楽しみな時間…その理由は。
尊敬している人達の事を、考える時間だから♪
私には、最も尊敬している人達がいる。その人達は私よりも大きくて、とても強い。
何度も手合わせしたが、やっぱり勝てない。どうしたら勝てるのだろう…
それを考えるのが、楽しくて仕方がない。

「う〜ん…次会えるのは明日かぁ…またしっかり観察しないとね…」

その人達にはいつも会えるわけじゃない。特別な日にしか会えない。
だからこそ、その時間を大切にしたいと思う。いつか、その人を越えられるように…

「おぉ〜い!アリスタちゃぁぁぁん!!」
「あ、ハンジ!おッはよ〜♪」

気が付くと、もう一時間たって…いないジャン!w
私の先輩に値する、ハンジがこちらに向かって走ってきていた。
ハンジは私が尊敬する人達が大好きで、私とも仲がいい。
いつもはこんな時間に起きてこないのに…どうしたんだろう?

「珍しいね、こんな時間に起きるなんて…」
「まぁね…ちょっと話したくてさ♪」
「明日会えるもんね〜、すごく楽しみ♪」

ハンジとの話の殆どは、あの人達の話。それが何よりも楽しい。
でも他の皆には、理解してもらえない。それもそのはず。

あの人達は、皆の大切な人の命を奪ったから。
もちろん、私の大切な人も…


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