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おぞましい鏡
3部分:第三章
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。それは一度見たら絶対に忘れなれないものだった。
 しかもだ。立ち止まっている先生の後ろからだ。
 今度はだ。こんな声が聞こえてきた。
「商品価値のない者は生きている価値がありません」
「いいですよ、若し私が女なら」
「貴方の子供を産みたいところでした」
 中年、いや初老の男のいやらしい声だった。その声を聞いてだ。
 先生はそちらも振り向いた。そこは地獄だった。
 初老の太った男が肥満した少年を愛撫していた。いとしげに。
 あちこちをさすり舐めそうして愛していた。それを見てだ。
 先生は動けなくなった。その先生に。
 今度はモヒカンレザー男が巨大な槍、股間にあるそれで若い男を攻撃し最後は後ろから銃で撃たれてこと切れる姿が出て来た。
 さらにだ。犬と脚のない男の行為、挙句には手足がなくなり後ろに己の手を入れられる。様々な地獄絵図を見てしまった。 
 先生は遂に意識を失った。そしてだ。
 目が覚めた時いた場所は。
 当直室だった。何時の間にかそこにいた。先生は畳の上で仰向けに寝ていた。

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