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おぞましい鏡
2部分:第二章
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 黒い密林の中に聳え立つ富士山を見てだ。先生は。
 遂に恐慌状態に陥り。男から逃げた。
「う、うわああああああああああっ!!」
「おい、逃げるのか!?」
「撤退します!」
 こう叫んでだ。先生は脱兎の如く逃げ出した。
 後ろは振り返らない。しかしだ。
 追って来る気配は感じていた。何とかそれから逃げようとする。
 その中でだ。先生は想像した。若し捕まれば。
「恐ろしいことになる」
 己がどうなるのか。それを想像してだった。
 余計にダッシュになる。そうしてだ。
 その中でだった。前に。
 何故か校内の中にベンチがありだ。そこに。
 つなぎの作業服を着た男が缶ビール片手にくつろいでいる。黒い髪を短く刈り精悍ないい顔をしている。美青年と言ってもいい。
 その彼がだ。逃げている先生に対してだ。
 作業服の前のジッパーをゆっくりと下ろしてきた。そこから。
 狂暴なものを出してきた。剣は異常に大きい。しかも黒く輝いている。
 それを見せながらだ。彼は先生に言ってきた。

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