◇1-8◇ 始まり
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「JKはジョンのケツ。DKはデニスのケツですよ。久方さん。」
そう冗談混じりに発言しながら、一人の少年が何の了解も得ず四人の円の中へ入ってきた。
「何だ?最近は外人のケツが流行ってんのか?」
私は少年の冗談と久方の真面目さに呆れる。吉野も左に同じであるようだ。
「女子高校生と男子高校生の略ですよ...。」
吉野がぼそっと呟いた。どうやら、久方には聞こえてないようだ。
「李誠、久しぶりだな!」
「そうですね、遠藤さん。」
遠藤と会話をする少年は、細い体つきをしている。肌も青白くどこか体が悪いように見える。
「何か、騒がしいようで何かあったんですか?あれ?誰ですか?」
少年はほのかに赤い瞳を向けた。その瞳に恐ろしさを感じた。それでもなんとか自己紹介しようとしたが、その前に久方が口を開く。
「荒木ほのかだ。こいつは、沖風李誠。一番隊隊長だ。」
「どうも。沖風です。よろしくね。」
何だかゆるい感じの口調で話す人のようだ。
「よろしくお願いします。」
「えと、本題に戻すが、遠藤さん、こいつをここに置くのはいいのだが、玄武様の頼みがもう一つあるんだ。」
「なに?玄武様は普段控えめな方なのに本当に珍しいことだな。よほど、気にかかったのだろうか。んで何だ?」
「もしかしたら、恋心芽生えたのかもね?」
吉野がほのかの耳元でニヤニヤしながら囁く。ほのかは引きつった表情を見せた。冗談だよ、言い、彼は舌を少し出した後、態勢を戻した。
「どうやら、四神屋敷に参ることができるような役職についてもらいたいらしい。」
「何だと!?そんな無茶な。屋敷にいけるのは特殊能力を持つことのできる者たちだけだぞ。」
「それは俺も勿論承知なんだが。玄武様の頼みには否とは言えんだろう。」
「あの、さっきから玄武様というのは一体どういう方なんですか?王様か何かですか?」
ほのかは皆に尋ねる。なぜか沖風と吉野が吹き出せば、笑い出した。
「え、何?」
「まぁ、王様みたいなものだけど、玄武様は四神の一人なんだ。」
吉野は腹を押さえて教える。どうやら王様という単語に二人はツボにはまったらしい。
「あぁ、そうなんですか。」
ということは、この人たちは四神の一人である玄武様の守りをしているということだ。
「ぶっちゃけどうする?遠藤さん。」
久方は相変わらず真面目な表情をして遠藤に尋ねる。
「うーん...急に言われてもな。」
「あ、じゃあこれはどうですか?」
ツボから抜け出した李誠が口を開く。一斉
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