◇1-6◇ 始まり
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た後、
「おおっ!いるぞ!」と大きな声が聞こえた。
「ったく、入るぞ。」
呆れた表情を見せたあと、久方は襖を開ける。
そこに座っていたのは、大柄な男性だった。ここは男性だらけだ。女性であるほのかはそのせいか、息がつまりそうになる。
「局長。また饅頭ですか?」
吉野が少し笑いながら久方の後ろから入ってくる。それに続いてほのかも中へ入った。
「遠藤さん、あれだけやめてくれって頼んだだろうが。」
「いや、食べてないぞ。よ、吉野もいらんことを言うな!」
そう叫んでいる彼の口元には饅頭の欠片らしきものが付着していた。それに三人とも気づいている。
「まぁ、今日はそんなことじゃないんだ。こいつなんだが。」
久方はほのかに前へ出ろと命令した。ほのかは歩いて遠藤という男性の前へ座る。
「ん?新入りか?珍しいな、駿河がスカウトするなんて。」
スカウト?あ、さっき言ってた特殊能力に関してのことだろうか。そして久方の下の名前は駿河というらしい。
想像するに、この組織は、特殊能力、すなわち昨 夜ほのかが目の当たりにした久方のような能力を持った人たちを次々とスカウトして、暗殺をもくろむ団体ということだ。
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