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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
14話 経済支配-1 「太陽は俺の部下だ」
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高い塔へとやってきた黒い軍服のデスキング。
ワルキュラは威厳を無駄に込めた口調で、彼に単刀直入に問いただす。
「デスキング。
太陽が反乱を起こしたと聞いたが……誰だ、それは?」
問われたデスキングは、真っ白い骨の手で、夜に輝く人工太陽を指さした。
「太陽殿が私たちを虐めるんです。恐らく、太陽殿は陛下の言う事しか聞かないお方。
どうか、陛下の口から……説得して貰えませんか?」
ワルキュラは頭が痛くなった、ような気がした。
太陽なんて部下にした覚えはない。
なんで、デスキングは太陽を同僚だと思い込んでいるのか不思議すぎてホラーだった。
(太陽が俺の部下……?
え?まじで……そうなのか?)
何もない眼窩を、人工太陽へと向けたワルキュラ。
一回、ジロリッと殺気を込めて睨んでみた。
(ルビーちゃんを苦しめるな、太陽。
これ以上の狼藉は俺が許さない。
給料99%カットするぞ)
だが、反応はない。人工太陽は変わらず、アンデッドの皆さんを苦しめるために、光を撒き散らしている。
(俺なんでこんな恥ずかしい事してるんだっ……)
ワルキュラは、どうしようもないほどに死にたい気分になった。
異世界でも太陽は太陽。誰かの部下になるはずもない。
あえて太陽に上司があるとするならば……銀河の中心部にある超大質量のブラックホールがそれに該当するだろう。
(やっぱり、太陽が俺に従わない件。
あと、ルビーちゃんとイチャイチャできる生身の体が欲しいっ……ファーストチュッチュしたいっ……)
「陛下の殺気を受けてもっ……!
従う気がないとはっ……!これはもうっ……太陽殿を処刑するしかありませんなっ……!謀反ですぞっ!謀反っ!」
どこか楽しそうなデスキング。アンデッドになってからは母なる太陽が厳しく辛く、虐待行為ばっかりを繰り返すから、大抵のアンデッドにとって太陽は嫌悪対象である。
だが意外な事に、愛らしい反論の声があがった。
「で、でも、太陽が居なかったら、僕たちが食べるご飯もなくなるよ?
骨も野菜も肉も血も、太陽がないと生産できないよね?」
ルビーの疑問気な正論。
これはデスキングも頷くしかない。
「ならば処刑ではなく、謹慎刑はどうでしょうか?ワルキュラ様。
太陽殿には一日20時間ほど、遠い彼方へと行ってもらいましょう。
このまま太陽殿が暴れたままだと、スケルトン大陸軍は壊滅状態です。
人間の死体と骨を回収すれば、負傷したスケルトンは治療できますが、太陽殿の敵対行為は……一般のスケルトンに求める限界を容易く超えております。骨が弱まって骨折する的な意味で」
頭が痛くなる訳がないのに、ワルキュラは頭痛を感じた気がした。
会話がずれているのではない。価値観がずれ
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