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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
7話 祖国戦争  序戦 -3「うわぁ……アンデッドの弱点多すぎぃ?」
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時が来た。千の夜と一万の昼を超えて、この日がやってきた。
ワルキュラ様。俺の忠誠を示します)

騎兵。それは密閉空間の地下要塞では役に立たない兵種。
アカンドラ地下城塞で働いていた頃、彼らは重装歩兵として頑張った。
だが、プレイヤーから『デュラハンじゃなくてリビングアーマーじゃんw』『馬から降りたデュラハンとかないわww』『しかも使っているのが弓矢ばっかりとかwww弓兵じゃんwww』と散々、馬鹿にされたものだ。
そんな悔しさを吐き出す形で、デューはデュラハン達がいる方向に振り返って叫んだ。

「皆の者!俺達はなんだ!」

「「デュラハン!デュラハン機動軍!」」全身鎧の集団が仲良く返答した。

「俺達の仕事はなんだっ!」

「「圧倒的な力で敵陣を切り裂くこと!」」

「捨て去った遊民民族の常識は!」

「「強い奴がきたら草原に逃げる!弱い奴を見たら叩く!
何も持ってない俺達と戦争しても利益ないから農耕民族涙目!ざまぁ!」」

「俺らの役割は!」

「「塹壕陣地を突破する戦車さん!」」

「よろしい!ならば戦争だ!
俺達は戦場を駆け抜ける狼だっ!
跳ね橋を下ろせぇー!」

デューの命令とともに、城門の上にいる人間達が恐怖で震えながら巨大なハンドルを回して開閉装置を動かす。跳ね橋がゆっくりと外側へと降りていく。
しかし、ここで異変が発生。
跳ね橋を上げたり下ろしたりするために存在する連結部分……鉄の鎖が恐ろしく錆びていてボロボロだった。
耐久力が落ちている。そのためブチンッと切れ、跳ね橋が自由落下。向こう岸の先端と跳ね橋が接触。そのまま固定されてしまった。
つまり、今なら厄介な水堀を越えて首都カイロンに敵軍が入り放題。
更に悪いことに、真夜中なのに大きな光の玉が夜空に輝く。全てを照らし出す。
人工太陽と言っても良い球体。その光を見たデュラハン、いや全アンデッドが驚愕した。

(ば、馬鹿なっ……!夜なのに太陽があるだとっ……!?
この世の法則が乱れるっ……!?)

昼間の太陽よりは光量は遥かに少ない。それでもデュラハン達のステータスを4分の1程度に抑え込む程度の効果があった。
このまま出撃して、外にいる敵軍と衝突すれば大損害を被る。
そう理解できるほどに、憎々しい光がデューを貫く。全身鎧がとても重たく感じた。

「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!なんだあれはぁぁぁぁ!?!!
俺達の活躍の場を奪うために来たのかぁぁぁぁ!?
太陽めぇぇぇっ!ワルキュラ様に屈服した癖にぃぃぃっ!謀反を起こしたかぁぁぁぁ!恥を知れぇぇぇー!」

怒りりともにデューは焦った。
これでは他の連中から『動く(リビングアーマー)さん、おはよう!』『重装歩兵って格好良いっス!』『え?騎兵だったの?知らんかった
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