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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
6話 祖国戦争 序戦 -2「強敵!ピィザ王国!」
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勝利できる。
そうワルキュラは確信した。
アンデッド達は、昼間はさすがにまともに戦う事はできないが、夜となれば話は違う。
圧倒的な性能を活かして人間の軍隊を蹴散らし、人民の畏怖を今以上に勝ち取る事ができる。
(そうだなぁ……こういう作戦案はどうだろうか?
まず、デュラハン機動軍が出撃。敵軍の側面を突かせて嫌がらせを行う。
その次にスケルトン大陸軍の圧倒的な物量で圧勝させる。
中央突破して分断して、敵軍を各個撃破するナポレオン戦術。
単純だから失敗する可能性が低い。これで行こう)
頭の中で作戦を纏めたワルキュラ。指をパッチンと鳴らし、とある『ヤンデレ』に語りかけた。
「クレア。俺の頭にずっと取り付くのはやめて仕事しろ」
「うん……わかったお父様」
そう返事を返した主は、透明モードを解除して場に姿を現した。
透き通る黒髪、白いワンピースを着ている清楚そうな美少女。麦わら帽子を頭に被っている。
しかし、体のほとんどが透明で、人間にはその姿を視認する事すら無理そうだ。
彼女はスペクター。ゴースト系の最上級アンデッドである。倒す手段がほとんどないという事で、ノー・オンでも評判の化け物だ。
「クレア、これから魔法電子書類を作って送るから、これを総参謀長に渡せ」
「……」黙ったままのクレア。
「どうした?」
「……お父様にまた会えて嬉しい」
クレアの青い瞳がワルキュラをじっくり見つめている。病的と言ってもいいほどに。
完全に彼女は精神が病んでいた。
最終決戦で死んでこうなった訳ではない。
生前、女性として生まれてきた事を後悔するようなひどい目にあった果てに死んで亡霊となった。
全世界を恨み、憎悪した状態の彼女に――優しく接してきた
骸骨
(
ワルキュラ
)
を父親だとガチで思い込んでいるのだ。
つまり、精神が病んでる女の子『ヤンデレ娘』属性の持ち主。
(俺みたいな骸骨が父親に見える時点で、クレアも可哀想な娘だっ……)
ワルキュラは乾いた笑いを返す事にした。
「……ああ。そうだな。
俺もクレアとこうして再会できて嬉しいぞ」
クレアの顔が花が咲いたような満面の笑みになって、再び抱きついてきた。
幽霊の体ゆえに重さなんぞ全く感じない。
ワルキュラが魔法電子書類を作る間、クレアは彼の頭蓋骨にしがみつき、愛しそうに撫でる。
その酷い有様にルビーはツッコミを入れる。
「クレアさん、どこにも居ないと思ったら、ずっとワルキュラ様の頭に張り付いてたんですね……」
「ルビー」クレアの青い瞳が、ルビーの紅い瞳を睨んだ。
「はい?」
「もしも、ルビーがお父様と結婚したらっ……ルビーの身体を奪っても良いっ……?」
「あぅっ……そ、その、クレアさんは今の姿が一
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