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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
4話 国盗り物語-終「家臣達の尊敬」
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この場で起きていた。

「え?ワルキュラ様は太陽すら部下にした?」「じゃ、なんで太陽が俺らをいじめているんだ!?」
「太陽っ!俺らは味方だっ!虐め反対!」「夜になーれ!」

真っ白なスケルトンさん達。

「ワルキュラ様が太陽をボコボコにしたらしいでござる」「凄いでそうろう」
「太陽さんはどんな美少女でござるか?」「縞々パンツを履いているらしいどん」

ウネウネと触手をくねらせる巨大な触手さん達。

「聞いたか?ワルキュラ様が太陽と月と星を全員フルボッコにした話」「なにそれ怖い」

鎧をガシャガシャ軋ませて会話するデュラハンさん達

「宇宙船作って暗黒星雲って奴と喧嘩するらしいよ?」「スケールが大きいのぜ……」

透明なゴースト系アンデッドさん達。
当然、こんな伝言ゲームを繰り返せば情報は歪みまくってこうなる。

「宇宙制覇!」「宇宙制覇!」「宇宙制覇!」
「俺たちの物語の舞台は宇宙へ!」「星の海を征服せんっ!」

気づいたら、三十万に及ぶ大軍勢が意味不明な事を叫んでいた。
ひたすら太陽光の辛さを我慢しながら「「宇宙制覇」」の大連呼。
ワルキュラは皆の尊敬が篭った視線を砲弾の雨のように受けまくって

(お前ら……俺に何を期待しているんだ……?
わからん……二度も死んで頭がアホになったのか……?)

宇宙。時間が経過すればするほど、無数にある銀河(星の集団)と銀河の距離が物理的にどんどん離れまくって、最終的に交流がほぼ不可能になると推測されている超巨大空間である。
だって、基本的に宇宙はどんどん大きくなっていく仕様(21世紀の主流な学説)
それゆえに宇宙の内部にある星々も、移動を繰り返して物理的に距離がどんどん離れてしまうのだ。
そんで地球が存在した宇宙の大きさは

ざっと 半径 約465億光年 サイズの球。

一直線に光の速度で移動するだけで、465億年かかる上に、その間も宇宙は大きくなる。統治なんて不可能すぎた。

「「宇宙制覇!宇宙制覇!宇宙制覇!」」

(じょ、冗談で言ってるんだよな……お前ら?)

宇宙制覇なんてやっても、ワルキュラには利益がない。
いや、宇宙制覇どころか、今の自分の命すら危うい。
LV0。一撃でも攻撃を浴びれば死ぬ。そんな絶望的なステータス。
試しに魔法を使ってみたが、やはり使えなかった。
少なくともMP(マジックポイント)は完全にゼロ。
魔法使いなのに魔法が使えない。
今の自分は無能スペルキャスター。

(うわっ……俺の人生が、既に詰んでいるっ……?)

幸先が不安だった。家臣達を信頼したいが――弱くなった主君に仕えてくれるのだろうか?
自分のために、最終決戦で死んでくれた彼らに真実を言いたい。
だが、いじめ殺される可能性
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