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シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
夢殉
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…あれ?」
悠奈は不意に身体を揺らせた。
確か、彼の傍で眠っていた筈だ。だが、感触がまるで無く。そして姿も見る事が出来なかった。
合ったのは、自分の肩にかけられた上着。それは刀真のものだ。
彼がそれを肩で担いで皆の下へと帰ってきてくれたときの事はまだ新しい記憶なのだから直ぐにわかる。
「ちょっと、……と、刀真?」
悠奈は、身体を完全に起こし辺りを見渡した。
姿を確認できたのは、修平・琴美の2人だけだった。姿を確認できないのは、まり子・大祐・初音・そして刀真の4人。
一気に半数以上もの人間がこの場から姿を消していたのだから。
悠奈は一瞬パニックになりそうだったが、直ぐに気を取り戻した。……多分、彰のおかげなんだと無意識に悟っていた。すぐさま、外へと駆け出し、周囲20m範囲。小屋が視界に入る距離のみを確認する。
だが、誰も見つける事は出来なかった。なら、もっと遠くに行ってる可能性が濃厚だ。
「そうだっ! PDA!」
悠奈はすぐさま自分のPDAを確認する。
万が一……万が一、他のプレイヤーの誰かが死亡していたら。
全てが【変わる】
悪夢の様なあの光景が再び引き起こされてしまうのだから。
「ほ……、どうやらまだ大丈夫みたいね」
悠奈は、恐る恐る確認するが、クリア条件が変わってないのを確認するとほっと肩を落とした。……が、まだ安心するのには早いのだ。4人の人間がいなくなった事実は変わりないのだから。悠奈は直ぐに、小屋へと戻って声を荒げた。
「――修平、琴美、おきて!!」
「っ――!!」
帰って直ぐにすること、それは一先ず眠っている二人を起こす事。
最早、今のこの場所が安全かどうか、直ぐに解る事じゃない。仮に、後者だとすれば……、眠っているのは危険すぎるからだ。
修平は、深い眠りに落ちていたが、いきなり緊迫した声をぶつけられた為、何事かと直ぐに意識を取り戻し、跳ね起きたようだ。すると、となりで眠っていた琴美も目を擦りながら身体を起こした。
「あの……。どうしたんですか? 悠奈さん……」
「いなくなったのよ! 大祐も初音もまり子も……刀真も!」
「何っ!?」
その悠奈の言葉で、皆が驚いて周囲を見渡したが、確かに4人の姿が無い。
「でも、皆でトイレに行ってるとかじゃ……?」
「そう思って私もその辺を走ってみたんだけど、いないのよ。どこにも! それに、まり子と大祐が一緒に行動するなんて、なんだか変だと思わない? あんなに仲が悪かったのに」
「確かにな……」
だが、何が考えられる? 考えられる可能性はなんだろうか? 寝ている間に第三者に連れ去られた?
――否、そんな事は不可能だろう。誰かに銃で脅された
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