機動戦艦ナデシコ
1280話
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エリナに尋ねると、コミュニケを見て確認して頷きを返す。
「そうね、もう1時間もないくらい……かしら。今から模擬戦をやるというのは、さすがに難しいと思うわ」
「……ちっ、しゃーねーか。時間がねえんじゃな」
リョーコの方も、渋々とではあるがエリナの言葉に納得の表情を浮かべる。
もしこれが時間以外の何か別の理由だったらそう簡単に引き下がらなかったかもしれないが、時間そのものがないとなれば話は別だったのだろう。
まぁ、リョーコもミロンガ改がどれだけの性能を持った機体なのかというのはミサイルの試射テストで実感したといったところか。
ネルガルだからこそ、あの試射テストの情報を得ようとしている奴等に対する防諜も上手い具合にやったんだろうが……
だが、残念そうな表情を浮かべたリョーコに対して、少し可哀相になったのも事実であり……
「そうだな。ネルガルの方で協力して、しっかり防諜体勢を整えた後でなら模擬戦をやってもいいかもな」
「ちょっ、アクセルッ!?」
「勿論艦長とか、その上から許可を貰えたらだが」
俺の言葉に咎めようとしたエリナを抑える為に、そう言葉を付け足す。
けど実際、リョーコ達三人がどのくらいの実力なのかは知っておいて損はない。
機種が違うから別行動になるだろうが、それも知らないよりは知った方がいいのは事実だ。
「おっしゃぁっ! 分かった。艦長の許可を貰えればいいんだな!」
そう叫ぶと去って行くリョーコ。
「ちょっと、0Gフレームの方の調整とかはしっかりとやってるんでしょうね!」
そんなリョーコの後ろ姿にエリナが叫ぶが、リョーコは後ろを向いて軽く手を振るだけ。
……迂闊な事を言ってしまったか?
恨めしそうに俺の方へと視線を向けるエリナを見て、そんな風に思うのだった。
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