暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1280話
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肩のミサイルが内蔵されている場所から発射されるミサイルは1発ずつではあるが、その全てが目標から外れずバッタの残骸へと命中する。
 そして5分程も経った頃にはミサイルの残弾が0となり、ミサイルの発射テストは終わるのだった。





「どうやらミサイルの方はこのままで問題ないようね」

 ミロンガ改から降りてパイロットスーツのヘルメットを抜いだ俺に向かい、エリナが確認するように尋ねてくる。
 それでいて口元に隠しようがない笑みが浮かんでいるのを見る限り、かなり上機嫌なのだろう。

「そうだな、ミサイルの発射に関しては問題ない。後は、弾頭の方でどれだけの威力を発揮するかだが……」
「その辺は問題ないでしょ。ミサイルはどこでも一緒なんだし。……それじゃあ量産の指示を出すけど、構わない?」
「そうしてくれ。これから火星に向かうんだし、少しでも武器は多い方がいいからな」

 ミロンガ改にとって唯一の実弾兵器だけに、残弾は多ければ多い程いい。
 バッタとかならビームマシンガンを使えば問題なく倒せるんだが、一撃の威力が必要な時はミサイルの方が期待出来るだろう。

「あら、お出迎えね」

 そう告げるエリナの視線を追うと、こっちにやって来るリョーコの姿がある。
 珍しい事にリョーコ1人だけで、ヒカルとイズミの姿はない。
 いや、珍しいも何も、まだ会ってから殆ど時間が経ってないんだが。
 それでも、あの3人はいいチームだというのは何となく理解出来た。
 色々と個性的な面子が揃っている関係上、表向きはそれ程仲がいいようには見えなかったけど。

「アクセル、あたしと模擬戦をやってくれ」

 ……リョーコが俺の前に来た瞬間に言ったのがその一言だった。

「何だってまた急にそんな事を言い出したんだ? 知ってると思うが、ミロンガ改ってのは機密性の高い機体だ。この近辺で模擬戦なんて真似をすれば、連合軍やらその他諸々のスパイがこっちの情報を集めようとするぞ。そんな真似をさせたいとは……ちょっと思わないな」
「そうね。ネルガルとしてもその提案には賛成出来ないわ」

 エリナの方も俺と同意見なのだろう。即座にリョーコの言葉に反対する。

「貴方が知ってるかどうかは分からないけど、今のミロンガ改はネルガルにとってはかなり重要な機体なの。機密と言ってもいいわ。だからこそ、ミサイルのテストでもこの一画をネルガルが貸し切ってるんだから。その辺は分かってるわよね?」
「……ああ、分かってる。けど、それを知った上であたしはアクセルに模擬戦をして貰いたい」
「何だってそこまで模擬戦に拘るの?」
「パイロットじゃねえ奴には分かんねえかもしれねーが、こいつの腕はそんじょそこらのものじゃねえ。それこそ、あたし達が目指す遙か高みの……いや
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