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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
プロローグ@「現実はクソゲー」
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を呼んだ。
専用機器が五十万円以上するのに予約が殺到。
瞬く間にプレイヤーの数は108万人を超え、ゲームの世界も108に増やされ、日本を支える巨大産業として多くの企業がスポンサーとなった。
巨額の予算を思う存分に使ったおかげで、プレイヤーは家どころか、都市や船を作る事も出来るようになったし、NPC達は自分の意志を持ち、ゲームの世界を現実の世界だと思い込んで生活し始め、今ではプレイヤー達が『人工知能にも人間同様の人権を与えるべき!』と、国会の前でデモ活動すらしている。
(嘘だ。NPCは自由意思を持つ生物だ。
自分で考える事ができる完全な人工知能なんてものは俺は知らない。
嬉しかったら笑ったり、辛かったら泣いたりできる。一人の存在なんだ)
プレイヤー達は、自分の意識は脳にあると思い込み、専用機器で魂を異世界へと飛ばされ、ゲーム感覚で殺し合いを繰り返し
『この痛覚設定何とかならないのかよ。現実みたいでマジ痛ぇ』と愚痴った。
触覚、味覚、聴覚、視覚、嗅覚を制限する必要があると、真面目に議論されている。
(お前らアホか!?生身の肉体でモンスターと殺し合いしたら痛くて当然だろう!?)
最初から最後まで嘘で塗り固められたオンラインゲーム。
それがノー・オンの正体。
だが、ゲームの皮を被っていた頃はまだマシだった。
死んでも復活できる魔法があったし、犯罪行為を行えば裁くガードがそこら中にいて秩序は保たれていたのだ。
全てが崩れたのは西暦2199年2月14日。バレンタインの日に、歴史の教科書に残る悲劇が起きた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
深い闇が広がる夜の海。
そこで裸の白い
骸骨
(
ワルキュラ
)
が居た。隣に銀髪が美しい吸血鬼ルビーがいる。
「さぁ!泳ぐぞ!ルビー!」
「あ、あのワルキュラ様?」
その声に右隣を見たワルキュラ。
ルビーは青色のビキニの水着を着ている。ロリ娘なのに豊満な胸。ロリなのに巨乳という魅力を見事に発揮していた。
肌は吸血鬼だから真っ白で美しく、親衛隊の長なのにオドオドして不安そうな所が……実にワルキュラの好みだったのである。
(うほ、素敵なロリ巨乳。
死んで、生きた骨になったけど、俺って幸せ者すぎる)
「ワルキュラ様って、身体に骨しかないから……海に入ったら沈みっぱなしですよ?
泳ぐのは無理なような……?」
残酷な真実をルビーが突きつけてきた。
骨は水に浮かばない。
夜の海で泳いだり出来ないのだ。
出来るのはせいぜい、海底をゆっくり散歩するくらいだ。当然、ルビーと一緒にイチャイチャできない。
「……俺には海を泳ぐ権利がない。そういう事か……っ!
よく考えたら、手も骨だから、ルビーと水かけ遊びも出来ないっ……!?」
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