第18話 赤銅の丘
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スカサハがこれから先の事も考えて、昨夜に起きた戦闘の記録を魔術で抽出して脳内で再生させていた。
(・・・・・・士郎の奴め、カラドボルグで戦端を切りゲイボルグで終わらせるとは、私に対して何かしらの当てつけか?)
士郎にはそんな含んだ理由は無い。
勿論スカサハも解っている上での冗談だ。
しかし、その途中で興味深い記録が流れ込んだ。
これにスカサハは悪巧みを考えたように口元を吊し上げる。
「なぁ、士郎」
「ん?何ですか?」
クレーターを埋めるための土を車の荷台で持ってきた士郎は、丁度荷台にある土を持ってきた所だった。
「確かお前は川神百代とパスを繋げたのだろう?」
「ええ、まぁ、緊急時でしたから――――」
「良かったじゃないか、緊急時と言う名の大義名分があって」
「な、何が言いたいんですか?」
士郎は聞いてはいけないと言う嫌な予感を感じながらも、流れ場聞いてしまう。
と言うか、恐らく聞かなくても言うだろうが。
そして予感通り爆弾が落ちる。
「川神百代の口づけの感触は如何だった?」
「んな!?」「おほ?」
士郎は露骨なまでに同様半分驚き半分の顔をして、利信まで何故か喰いついた。
「オイ、オイオイオイオイオイオイオイオイ!!オイオイ、士郎!緊急時の大義名分利用して百代ちゃんの唇奪うなんてヤルじゃねぇか!!」
「ひ、人聞きの悪いこと言わないで下さい!」
利信は士郎の肩を抱き合い、もう片方の腕でグッジョブサインを送る。
勿論、士郎は真正面から否定する。
しかしまだスカサハが残っている。
「―――それで?感触は如何だったんだ?」
「そ、そんなの憶えてませんよ!」
「すでに何度も幾人もの女たちを股にかけて経験して来たんだ。そんな初心な反応していないで正直に言うがいい。それとも、パスをつなげた口付け程度、今更如何と言う事は無いと言う事か?――――なるほど、まだ未経験の女子の唇など大した感想も抱けなかったと言うわけか」
「そんな訳無い!川神は才能だけじゃなく体まで天性の才の恩恵があるのか、唇を押し当てた瞬間蕩けるんじゃないかという位柔らかかったですよ!アレに感想を抱けないなんてそんな事ある筈がない!・・・・・・・・・はっ!?」
スカサハの挑発?に勢い余って覚えてる限りの感想を言った後に気付いた。
見ればスカサハは面白そうに見ており、利信など過去最高の楽しい玩具を見つけたような口先を吊し上げて笑っていた。
「ハッハッハッ!いいね、士郎!俺はお前ほど経験したわけじゃねぇからよ、是非とも後学のためにより詳しく教えてくれよ!!」
「な、なんでさッッ!!」
士郎が逃げようとした所を利信が抑え込もう
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