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衛宮士郎の新たなる道
第18話 赤銅の丘
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論罰と言う大義名分もあるので、怪しまれぬだろうと予測しての事だ。
 因みに、魔術耐性のない気を扱う普通の武術家であれば最低でも一週間から一月は掛かる所なので、百代が異常なだけだった。

 (兎も角、様子見じゃな)

 ――――と。今度こそ鉄心は怪しまれぬ様に、その場を離れて行った。


 −Interlude−
 

 昼頃
 今現在、士郎はスカサハと吉岡利信を連れて現地の調査とクレーターなどの補修のために来ていた。
 因みに冬馬達3人は、最近の不可思議の現象が一応の落ち着きを見せたと言う事で、約束通り士郎も小旅行行けるのもあって明日の準備をしている。

 「いやはや、昨日も見たがまた派手にやったな、士郎!」
 「これの大半はバーサーカーが原因なんだから、俺のせいみたいに言わないでくれますか?吉岡さん」
 「ふむ、アサシンの次はバーサーカーか。ならばいずれ残りの五騎も襲来すると言う事か?」

 スカサハは誰に言うまでも無く独り言を呟くように言ったが、利信がそれを拾う。

 「そもそも五騎で済むんですか?目標の百代ちゃんを殺しに来るまで何体でも呼び出すんじゃないんですか?姐さん」
 「それはガイアに聞かねばわからんな。あと、その姐さん呼ばわりを辞めろと言ったろ!お前のその体格で言うと、余計にあのフェルグス(節操なし)を思い出す!」
 「すいやせん。けどあの大英雄フェルグス・マック・ロイを彷彿してもらえるなんて、光栄の極みですよ。スカサハ姐!」

 注意した傍からこれかと、スカサハは溜息をつく。

 「それにしてもガイアはどうして俺でも倒せる程度の英霊しか送ってこないんだ?いや、それ以前にクラスに当てはめるのは人間がマスターだった場合の制限だ。ガイアにクラスを当てはめる手順は本来必要ない。にも拘らず当て嵌めなければならない理由でもあるのか?」
 「・・・言われて見ればそうだな。その理由――――制限をガイアに強制させてる“何か”の正体なぞ判らんが、この世界の何処かにある(・・・)には確実だな」
 「物騒な話ですね。こりゃあ近いうち、相棒になってくれそうなサーヴァントを召喚した方が良いんじゃねのか?士郎よ。もう、姐さんが来てから数年経ってるんだ。霊脈も安定してんだろ」

 利信の提案に士郎は確かにと頷く。

 「日にちと時刻で最適なのは、お前達が小旅行で帰ってくる日を跨いだ夜中の2時頃だな」
 「分かりました。準備しておきます」
 「2人とも。俺が切り出しといて何ですけど、ちゃっちゃと終わらせちまいましょう。こんな後処理」

 利信の言葉に、そう言えばそれが本来の用件だったなとスカサハが言う。
 それからは士郎がクレーターの補修をし、利信が穢れが残っていないか索敵をしている。
 そして
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