第5話 七夕の願い
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八幡「おぶってやるよ、ほらそのままだったら歩けないだろ」
いろは「やっぱり先輩はあざといです」
八幡「あざとくねぇよ、ほら早く」
いろは「はい…」
八幡「さて、帰るか」
いろは「はい」
一色をおぶりながら歩いていると。
いろは「あ、先輩何か短冊に願い事書いて吊るすみたいですよ!やりましょう!!」
八幡「子どもかよ、しょうがねぇな」
近くのベンチに一色を降ろし、2人分の短冊とペンを持って片方を一色に渡して書き始める。
八幡「……こんなもんか」
いろは「なんて書いたんですか?」
八幡「脱社畜」
いろは「先輩らしいですね」
八幡「うっせ、お前こそなんて書いたんだよ」
いろは「ひ・み・つです」
八幡「はいはいあざといあざとい」
いろは「もぅ…それじゃあ先輩おぶって下さい、私吊るすので」
八幡「はいはい」
いろは「……はい、ありがとうございます。吊るしましたよ帰りましょう!」
八幡「……そうだな」
そして2人で行きと同じように帰った。もちろんおぶったまま。一色を部屋まで送り、自分の所の鍵を開ける時鍵を眺めながら。
八幡「……一色の願いねぇ……やっぱあいつはあざとい…な」
一言呟きながら鍵を開けた。
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